破壊力抜群のパフォーマンス 3ローター20Bターボ搭載のRX-7

この記事では、3ローター20Bエンジンへ換装するメリットとデメリット、そして代表的なチューンドRX-7をご紹介します。

RX-7へ3ローターエンジンを載せ替え、パワー&トルクアップ

ロータリーエンジンはレシプロエンジンとは根本的に構造が異なるため、基本的には排気量アップできないロータリーエンジン。

そこで2ローターの13B-T/REWを搭載するRX-7で大幅なパワー&トルクアップを果たすための常套手段が、RE雨宮のデモカーにも見られる、ユーノスコスモに搭載された3ローター、20B-Tへの換装です。

この記事では、3ローター20Bエンジンへ換装するメリットとデメリット、そして代表的なチューンドRX-7をご紹介します。

3ローター20Bエンジンへ換装する意義とは?

排気量は13B系の654cc×2に対して、20B-Tでは654cc×3と一気に1.5倍に拡大。同時に13B系でも高い1次排圧が20B-Tではさらに高まるため、より容量の大きいタービンを回すことが可能となり、結果、全域で大幅なパフォーマンスアップを実現するのです。

3ローター20Bエンジンへ換装するデメリット

唯一、デメリットがあるとすればフロントオーバーハングの重量増ですが、ローターハウジングとエキセントリックシャフト(クランクシャフト)の位置関係を考えれば分かる通り、重心が低いところでの話だから、レシプロエンジンより影響は少ないのが幸い。

それよりも、13B系では耐久性を犠牲にしなければ手に入れられないスペックを、余裕を残しながら達成できるのが20B-T換装の大きなメリットなのです。

20Bを搭載したRX-7のチューンドカー

Super GReddy 7(2006年)

サイドポートを拡大した20B-TにTRUST T88-34Dをドッキング。最高出力は650psをオーバーする。外装はポルシェ997のヘッドライトを流用した06フロントフルボディキット&リヤボディキット、リヤスポイラー06モデルなどを装着。

ハリケーン7 20Bターボ(2011年)

TRUST TD05ツイン仕様の20B-Tに換装。モーテックM800での制御によって600ps/75kgmという圧巻のスペックを誇る。外装は特注SGTボディキットで仕上げられる。