• TOKYO AUTO SALON 2019
  • 2019年1月14日

【東京オートサロン2019】格好の素材を見事に料理した手腕に感服【SUV部門 最優秀賞】

スペシャリストのコラボレーションが生んだカスタムジムニー スズキのディーラーネットワークであるアリーナ店として、またコンプリートカーやカスタマイズパーツを幅広く手がけるジムニーのスペシャリストとして知られるN’s STA […]

スペシャリストのコラボレーションが生んだカスタムジムニー

スズキのディーラーネットワークであるアリーナ店として、またコンプリートカーやカスタマイズパーツを幅広く手がけるジムニーのスペシャリストとして知られるN’s STAGE(エヌズ・ステージ)。ブースにはそれぞれ趣の異なるモディファイが施された3台の新型ジムニーが展示されていたが、その中の一台、ジムニー ヴァルド ブラックバイソンエディションが、東京国際カスタムカーコンテスト2019 SUV部門の最優秀賞に選出された。今年の東京オートサロンには、「ジムニーが主役!」と言っていいほど数多くのスペシャリストが魅力的なカスタムに身を包んだジムニーを持ち込んでいたが、その中のでもひときわ注目を浴びていたのが、このクルマ。メルセデス・ベンツ、BMW、レクサスなど高級車のカスタムを得意とし、世界的に注目を浴びている日本のカスタムメーカー「WALD International」(ヴァルド インターナショナル)とエヌズ・ステージのコラボによって誕生しただけに、細部までこだわり抜いたエクステリアパーツの数々と、クルマ全体の完成度の高さに圧倒される仕上がりだ。

トレンドを押さえつつ個性溢れるボディパーツが秀逸

WALDが手がけたボディパーツを見ていくと、まずは大胆なデザインのフロントバンパーが印象的。メルセデスやBMW、アウディといった最近の欧州プレミアムモデルを思い起こさせるような意匠と、アンダーカバー風のデザインを巧みに組み合わせ、力強さとともにスタイリッシュなイメージを併せ持っている。フロントグリルも変更されているが、バンパーとの相性はバッチリだ。

一方、テールレンズが組み込まれたリアバンパーも交換されており、こちらはより精悍さ溢れる造形。そして前後バンパーとともにジムニーを大きく変身させたのがオーバーフェンダーである。リベット止めデザインをあしらい、実にワイルドな仕立てだ。このほかにもリアルーフウイングを装着していたが、フロントルーフスポイラーやボンネットスクープカバーも用意され、さらに迫力の増したエクステリアにすることもできる。

コンセプトとともに素晴らしい完成度で魅せる仕上がり

オーバーフェンダーとツライチのタイヤ&ホイールも見どころ。トーヨー・オープンカントリーM/Tを組み合わせたホイールもWALD製を装着した。JAOS BATTLEZ×SUSコンプリートセットでリフトアップし、ワイドかつファットなオフロードタイヤを履いた姿はなんともアグレッシブだが、「こんなカスタムをしてジムニーに乗ってみたい!」と本気で思ってしまった。おそらくそんなふうに感じた方は多かったに違いない。それは、エアロをはじめとする装着パーツのクオリティの高さと、大胆なデザインのボディキットが見事にジムニーのフォルムへとけ込み、なんの違和感もないからだろう。

世界的なカスタマイズメーカーとジムニーを知り尽くしたスペシャリストが手を組んだからこその、素晴らしい出来映えに感嘆しきり。大人気の車種だけに、こうしたステキなカスタムが幅広く受け入れられ、たくさんのクルマ好きが個性溢れるクルマを楽しめるようになるといいな……そんなことまで思わせてくれる底力を感じたカスタムモデルだった。