• TOKYO AUTO SALON 2022
  • 2022年2月2日

【東京オートサロン2022】ブルーに染め上げたメインブースが圧巻。GR86&BRZのワイドボディが鮮烈デビューを飾った「KUHL JAPAN」【GR86 KUHL 04R-GTW WIDE、BRZ KUHL 03R-GT WIDE、GR86 KRUISE KR-ZN8RR、BRZ KRUISE KR-ZD8RR、R35GT-R 35R-FINAL EDITION Ver1、R35GT-R 35R-FINAL EDITION Ver2、90SUPRA 90R-GTW、GR YARIS KR-GRYRR】

強烈なオーラを放つエアロパーツを数多くリリーする「KUHL JAPAN」。創立10周年を迎えて臨む東京オートサロン2022では、メインブースに9台のスポーツモデルを展示。競技車両を除き、デモカー8台はすべて印象的なマット […]

強烈なオーラを放つエアロパーツを数多くリリーする「KUHL JAPAN」。創立10周年を迎えて臨む東京オートサロン2022では、メインブースに9台のスポーツモデルを展示。競技車両を除き、デモカー8台はすべて印象的なマットブルーのラッピングを施して並べた。実にインパクトのある演出だったが、ブルーは創業当初のイメージカラーだったそうで、初心に立ち返るという意味合いも込められていたようだ。「KUHL JAPAN」のエアロパーツを装着した展示車両は、そのほかのブースのものも含めると総勢19台だったということだが、なんと言っても注目は、初披露となったワイドボディキットをまとうGR86とBRZだろう。フルバンパータイプなのでどちらにも装着できるキットだが、前後バンパーの異なる2パターンを用意し来場者を驚かせた。このほかにも、ストリートユースにピッタリなハーフタイプのエアロで構成される新型86&BRZ用KRUISEエアロキットや、2種類のR35GT-R用ワイドボディキットなども発表し、「KUHL JAPAN」の勢いを感じさせる展示ブースとなっていた。

 

これぞカスタマイズスポーツ、強烈な存在感を放つ「GR86 KUHL 04R-GTW WIDE」

ド迫力と洗練さが同居して抗しがたい魅力を放つのが「KUHL JAPAN」が手がけるエアロの真骨頂のように思うが、「GR86 KUHL 04R-GTW WIDE」はまさにそんなカスタムを強く印象づける最新作。フルバンパータイプのワイドボディは、リアが片側70mmも幅広になる「ワイドフェンダーキット」を採用するほか、「フロントバンパー」、「フロントアンダーディフューザー」、「サイドステップ」、「サイドステップディフューザー」、「リアバンパー」、「リアフローティングディフューザー(ワイド)」、「ハイマウントGTウイング」、さらにはエアロに合わせて「スラッシュ4テールマフラー」も装着し、圧倒的な存在感を放っていた。

まずはそれぞれディフューザーも組み合わせた前後バンパーは、エッジの利いたデザインで力強さが感じられるが、フロントフェイスのかっこよさにニヤリとさせられる。「フロントアンダーディフューザー」も含めて下回りのボリューム感が大きく、さらにセンターが大きく口を開けている。また、その開口部の左右端が手前に出るような形状になっているので、もっさり感がなくとてもシャープなデザインだ。

リア回りもフロント同様に、大きな開口部を持たせてクルマ全体をアグレッシブに見せている。「リアバンパー」と「リアフローティングディフューザー」の間からは、そのボリューム感に負けない130φテール×4の「スラッシュ4テールマフラーが覗く。興味深かったのは、リアの開口部に取り付けられたカーボンロッド。「リアフローティングディフューザー」を固定する機能パーツに見えるが、実は「ドレスアップアイテム」とのこと。新しい試みだが、そんな遊び心を感じさせるアイテムが盛り込まれているのもおもしろい。またスワンネックタイプの「ハイマウントGTウイング」にも目を見張った。取り付け位置もさることながら、後端にセットした長いロッドにもびっくり。ウイングを支えているのかと思ったら、こちらもダミーアイテムだそうだ。

足回りはエアフォースの「SUPER PERFORMANCE DIGITAL AIR SUSPENSION」を装着し、タイヤ・ホイールは「ファルケン アゼニスFK510(F:235/35R19、R:245/35R19)」と、「KUHL JAPAN」オリジナルの「VERZ-KCV01(F:19×10J、R:19×11J)」を組み合わせている。

 

より実用的!?に仕立てられたワイドボディバージョンの「BRZ KUHL 03R-GT WIDE」

前後フルバンパー交換とワイドフェンダーを組み合わせ、完全武装した「BRZ KUHL 03R-GT WIDE」。「オーバーフェンダーキット」は「04R-GTW WIDE」と同じだが、前後バンパーのデザインが異なり、「フロントバンパー」、「フロントディフューザー」、「フロントアンダーディフューザー」で構成される“顔立ち”は、開口部がやや狭く「04R-GTW WIDE」に比べればおとなしい印象にまとめられている。「リアバンパー」&「リアフローティングディフューザー」も同様に「04R-GTW WIDE」と異なり開口部が狭いが、塗り分けを行うことでスタイリッシュな仕上がり。116φテール×4の「スラッシュ4テールマフラー」との相性もバッチリだ。ミドルマウントの「GTウイング」はワンオフ製作したもので、GRスープラ用のウイングに35GT-Rのステーを組み合わせて装着していた。また、ワイドボディ専用の「サイドステップ」と「サイドステップディフューザー」を装着し、アグレッシブな前後フェンダーをスムーズにつなげている。

足回りは「04R-GTW WIDE」と同じくエアフォースの「SUPER PERFORMANCE DIGITAL AIR SUSPENSION」でローダウンし、ホイールは「VERZ-KCV02(F:19×10J、R:19×11J)」をチョイス。「ファルケン アゼニスFK510(F:235/35R19、R:245/35R19)」と組み合わせている。なお、「KUHL 04R-GTW WIDE」、「KUHL 03R-GT WIDE」どちらも、ワイドフェンダーを装着してなくても、前後バンパーのみでセットすることが可能になっている。

 

オーバーフェンダーキットが実に魅力的、「GR86 KRUISE KR-ZN8RR」

手軽にエアロカスタムを楽しみたい方にとっては、ハーフタイプやディフューザー形状のボディパーツの存在はとても魅力的に映るはず。オリジナルデザインの魅力を損なうことなく、スタイリッシュに仕上げられるところも大きな魅力だ。そういった嗜好のユーザーを満足させるシリーズとして「KUHL JAPAN」がラインナップしているのが「KRUISE」と呼ばれるラインナップで、早くもGR86、BRZ用が登場した。「フロントディフューザー」、「サイドディフューザー」、「リアフローティングディフューザー(フィン付)」が基本セットとして用意されるほか、「リアウイング」と「オーバーフェンダーキット」も設定する。

まずは「GR86 KRUISE KR-ZN8RR」から見ていくが、GR86、BRZ用はフロントバンパー形状が異なるため「フロントディフューザー」のみ作り分けているものの、そのほかは共通。下回りを飾る“3点セット”はボリューム感が絶妙で、シャープなデザインもいい。また、「GR86 KRUISE KR-ZN8RR」のみに取り付けられていた「オーバーフェンダーキット」もなかなか魅力的。片側9mmワイドとなるが、ホイールアーチを強調するようなデザインで、前後とも後端がエアアウトレットを思わせるデザインを採用(リアにはフィンも追加)。他のエアロパーツとのまとまり感もあって、ぜひ一緒に取り付けたいアイテムだ。

そのほか、BLITZ DAMPER ZZ-Rでローダウンし、タイヤ・ホイールは「ファルケン アゼニスFK510(F/R:235/35R19)」と「VERZ-KCV05(F/R:19×9.5J)」を組み合わせている。

 

個性あふれるリアウイングにも注目!!「BRZ KRUISE KR-ZD8RR」

最新の「KRUISE」シリーズを装着したデモカーは、BRZベースの「BRZ KRUISE KR-ZD8RR」も用意された。基本構成は同じで「フロントディフューザー」、「サイドディフューザー」、「リアフローティングディフューザー(フィン付)」を装着し、「BLITZ DAMPER ZZ-R」でローダウンした姿はとても凜々しい。ホイールは「VERZ-KCV04 LTD(F/R:19×9.5J)」を装着し、「ファルケン アゼニスFK510(F/R:235/35R19)」を組み合わせたが、マットブルーのボディにホワイトのホイールがよく似合う。

「GR86 KRUISE KR-ZN8RR」にも取り付けられていたけれど、しっかりと個性を主張する意匠が与えられた「リアウイング」も見逃せない。いわゆるトランクスポイラーだが後端がグッと上向きになる“かち上げ”タイプで、翼端版も備える。装着は両面テープとボルト留めを併用しているが、「KUHL」のロゴが入ったボルトを露出させてアクセントとしているのがいい。現状ではデザイン変更の可能性があるというが、リアビューを大きく変化させるアイテムだと感じた。

 

独創的なデザインで迫る「R35GT-R 35R-FINAL EDITION Ver1」

「KUHL JAPAN」は日産GT-Rを個性的に彩る新しいワイドボディキットを2種類お披露目した。フロントは60mm、リアは70mmワイドとなり、「フロントバンパー」、「フロントディフューザー」で構成される顔立ちは一緒なのだが、ボンネットフードのほかフェンダーパネルやリア回りに大きな違いがある。まずはより過激な一台、「R35GT-R 35R-FINAL EDITION Ver1」をご紹介するが、「Ver1」はオーバーフェンダーのサイドパネルをドアまで延ばして、インテーク状の彫り込みを深くとっているのが大きな特徴だ。

さらに視線釘付けなのがリア回り。直線基調のデザインが与えられた「リアバンパー」、「リアアッパーディフューザー」、「リアフローティングディフューザー」が取り付けられるが、なんとマフラーがセンター4本出しとなる。サイドまで回り込んだ美しいレイアウトを採用するが、ヘアラインをあしらったサテンブラックの130φテールも凄みをきかせている。足回りには、「SP DIGITAL AIR SUSPENSION」をセットし、ホイールはディープコンケイブとスポークの足長感が半端ない21インチの「VERZ-KRONE KR01(F:21×11J、R:21×11.5J)」チョイス。「ファルケン アゼニスFK510(F:265/35R21、R:295/30R21)」と組み合わせている。

 

リアフェンダーの逆アールにワクワクな「R35GT-R 35R-FINAL EDITION Ver2」

もう一台の35GT-R、「R35GT-R 35R-FINAL EDITION Ver2」は、「Ver1」に比べればやや大人しめのスタイル。「Ver1」に施されていたドア部のエクステンションパネルがないオーバーフェンダーを装着している。ただし、ドア後方のリアフェンダー部のデザインが「Ver1」と共通のように見えるが、実はまったく異なるパネルで、逆アールを盛り込むことでシャープな仕上がりを印象づけているのが心憎い。「35R-GT2リアバンパー」、「35R-GT2リアアッパーディフューザー」、「35R-GT2リアフローティングディフューザー」はこれまでラインナップしていたタイプで、ブラックの塗り分けが精悍さを演出。そこに「スラッシュカット4テールマフラー(130Φテール)」を組み合わせている。

展示車両はBLITZのハイフロータービンキットやオイルクーラー、ラジエターなども投入し、走りにもこだわった仕様だが、こちらは20インチのタイヤ・ホイールを装着。驚きのディープコンケイブが印象的な「VERZ-KRONE KR02(F:20×11J、R:20×12J)」と「ファルケン アゼニスFK510(F:255/40R20、R:285/35R20)」を組み合わせている。

 

サーキットユースも想定したワイドボディキットをまとう「KUHL Ver3 90SUPRA 90R-GTW」

GRスープラ用ボディキットとしては、「Ver1 90R-RS」、「Ver2 90R-GT」がラインアップされているが、さらに迫力を増したワイドボディキットが「KUHL Ver3 90SUPRA 90R-GTW」だ。スープラのボディラインを美しく仕上げるとともに空力性能にも優れ、サーキットでの使用も考慮し開発が行われている。

装着パーツはすべてワイドボディに対応したタイプとなり、「オーバーフェンダーキット」、「フロントバンパー」、「フロントディフューザー」、「フロントアンダーディフューザー」、「フロントバンパーカナード」、「サイドディフューザー」、リアフローティングディフューザー」、「リアゲートウイング」、「リアウイングアッパーディフューザーType1」によって、精悍なスタイルが完成した。ローダウンは「SUPER PERFORMANCE DIGITAL AIR SUSPENSION」で行い、タイヤ・ホイールは「VERZ-KRONE KR01(F:20×10.5J、R:20×11.5J)」と「ファルケン アゼニスFK510(F:255/30R20、R:285/30R20)」の組み合わせとなっている。

 

スタイリッシュなディフューザーでシャープに装う「GR YARIS KR-GRYRR」

「KRUISE」シリーズのコンセプト“シンプル・スポーティ”なデザインが与えられたボディキットで仕上げた「GR YARIS KR-GRYRR」。純正バンパー下部にボルトオン装着が可能な「フロントディフューザー」など、簡単な取り付けが可能なのも魅力のひとつとなっている。

展示車両には「フロントディフューザー」、「サイドディフューザー」、「リアハーフスポイラー」、「リアフローティングディフューザー(フィン付)」、「リアサイドディフューザー」、「ルーフエンドウイング」、「リアゲートウイング」を装着。「SUPER PERFORMANCE DIGITAL AIR SUSPENSION」でローダウンし、ホイールは「VERZ-KCV03(F:19×9J、R:19×9.5J)」、タイヤは「ファルケン アゼニスFK510(F:215/35R19、R:215/35R19)」をセットした。