• TOKYO AUTO SALON 2022
  • 2022年2月2日

【東京オートサロン2022】ストリートでも楽しめるカスタムとタイムを縮めるためのチューン、どちらも魅力的な「HKS」【HKS Racing Performer GR86、HKS Driving Performer GR86、HKS Racing Performer GR YARIS 、HKS Driving Performer GR YARIS】

「HKS」のカスタマイズパーツ開発には、これからもたくさんのクルマ好きを楽しませたいという熱い思いが感じられる。最新技術を採り入れることで持続可能なヘリテージパーツを生み出そうという「HKS ADVANCED HERIT […]

「HKS」のカスタマイズパーツ開発には、これからもたくさんのクルマ好きを楽しませたいという熱い思いが感じられる。最新技術を採り入れることで持続可能なヘリテージパーツを生み出そうという「HKS ADVANCED HERITAGE PROJECT」を進めており、東京オートサロンでは最高出力600馬力とWLTCモード燃費20km/Lを両立すべく開発中のRB26DETT型エンジンを展示したほか、さらなる高効率を徹底追求した過給器技術なども公開された。さらに輸入車用のブランド「VIITS(ヴィーツ)」の展開も発表。可変排気システムを採用したアバルト595用マフラーや、強化タイプのタイミングベルトなどをリリースしている。

最新モデルだけでなく、歴史を彩ったクルマたちへ最新のチューンを投入することで新たな価値を見い出したり、輸入車のパーツ開発も手がけるなど幅広いサポートを行っているわけだが、東京オートサロン2022における車両展示については、GR86とGRヤリスを2台ずつ会場に持ち込んだ。それぞれにサーキットアタックマシンとして仕立てた「Racing Performer」と、ストリートからサーキットまでさまざまなシチュエーションで楽しめる仕様の「Driving Performer」を用意。コンプリートカーについてもキャラクターの異なる仕立てを施すことで、カスタムの多面性を印象づける展示を行っていたのである。

 

HKS GTⅢ-RSタービン投入でさらに進化した「HKS Racing Performer GR86」

GR86をウェポンに、早くも本格的なアタックに向けて始動したHKS。2021年12月にノーマルエンジンのまま筑波サーキット コース2000で1分01秒286を記録したGR86に、「HKS GTⅢ-RSタービン」を装着して過給器チューンを施し「HKS Racing Performer GR86」としてブースを飾った。そのほか排気系では「HKSスーパーマニホールド Rスペック」や「HKSハイパワースペックLⅡ」、吸気系に「HKSレーシングサクション」を投入しスープアップを図っている。

一方、足回りは「HKS HIPERMAX MAX IV SP」の特別仕様を装着し、ブレーキシステムも「ENDLESS Racing MONO6 TA/Racing MONO4 TA」で制動力を高めた。さらにタイヤ・ホイールは前後ともに、295/35R18サイズの「ADVAN A050」と18x11Jの「ADVAN Racing GT BEYOND」というハイパフォーマンスに対応した組み合わせをセットしている。

このファットなタイヤを収めるためのブリスターフェンダーをはじめ、フロントスポイラーやGTウイングなどで構成される「HKS BODY KIT TYPE-R」で武装する姿は実に戦闘的。コクピットもトリム類を省きシートは運転席の「BRIDE ZERO VS」のみで、ステアリングは「NARDI CLASSIC」に交換するなど徹底的に軽量化されていた。今後もHKSがこだわり続ける筑波サーキットのアタックに照準を絞って車両開発が進められ、GR86/BRZ用パーツにもそのノウハウがフィードバックされることになる。

 

快適に走りを楽しめるストリートチューニング、「HKS Driving Performer GR86」

日常使いでもやせ我慢することなく快適で、ひとたびワインディングやサーキットに持ち込めば痛快な走りを堪能できるオールラウンドなキャラクターに仕立てられたのが「HKS Driving Performer GR86」だ。現在HKSがリリースするGR86用パーツのショーケース的な意味合いも込められたデモカーで、数多くの魅力的なアイテムが盛り込まれている。まずはエンジンルームからチェック。FA24型エンジンには先代モデルでも人気が高かった過給器チューンを施している。スーパーチャージャーは「HKS GT2スーパーチャージャー 7040l」を使用し、ナチュラルで気持ちのいいパワーフィールを狙った。

エクステリアは機能美漂う保安基準適合のエアロパーツ「HKS BODY KIT TYPE-S」をまとう。基本セットは「フロントスポイラー」、「サイドスカート」、「リアスポイラー」となるが、展示車両は「カナード」、「ダックテール」も装着。GR86用としては、これに加え「GTウイング」も用意される。そして足回りにも注目。大幅に進化したGR86に合わせて専用のセッティングを施した「HKS HIPERMAX S」をセット。減衰力30段階調整の全長式車高調で、新設計の6.5kgf/mm直巻リアスプリングを採用し、乗り心地とハンドリングを高いレベルで両立させている。ちなみに車両のキャラクターを考慮して、BRZ用には異なるセッティングを与えているそうだ。

このほかブレーキシステムは「ENDLESS M4システムインチアップキットⅡ/S2」、タイヤ・ホイールは「ADVAN NEOVA AD09(235/40R18)」と「ADVAN Racing GT BEYOND(18x9J +51)」を装着する。

 

各地でアタックを続けるモンスターマシン、「HKS Racing Performer GR YARIS」

「PANDEM」のフルボディキットでワイドフェンダー化された姿が勇ましい「HKS Racing Performer GR YARIS」は、各地のサーキットでタイムを塗り替えるために開発された本気のアタック仕様。ブラックをベースに緑、青、赤でペイントを施したHKS伝統のレーシングカラーをまとったエクステリアは、見る者に凄みを感じさせる。エンジンはHKS製試作タービンやインテークを組み込み、450psにまでスープアップ。筑波サーキット コース2000では58秒456をマークした。

片側だけで約60mmワイドなブリスターフェンダーに収まるのは265/35-18サイズの「ADVAN A052」で、ホイールは「ADVAN Racing R6(18×9.5J +5)」を組み合わせている。ブレーキシステムは「ENDLESS Racing MONO Rally」を投入し、スペシャル仕様の「HIPERMAX IV SP」をセットした。

 

進化の歩みを止めないストリートチューン、「HKS Driving Performer GR YARIS」

チューニングパーツが豊富に揃ってきた「GRヤリス」だが、ノーマルのハイパフォーマンスをさらに磨きあげ、トータルにセットアップしたのが「HKS Driving Performer GR YARIS」だ。GR86の「Driving Performer」同様にさまざまなシーンで楽しめる仕様となっている。エンジン制御はブーストコントローラー「HKS EVC7」にサブコンピューター「F-CON iS」を組み合わせることで、30〜40馬力アップを実現している。またボンネットを開けると、ドライカーボン製の「カーボンエンジンカバー」と「カーボンヒューズボックスカバー」の装着にも目が奪われる。前者は純正カバーと置き換えて、後者は純正にかぶせるタイプで、エンジンルームをレーシーかつ華やかに彩っている。

このほかにも「HKSハイパワースペックLⅡ」マフラー、フレッシュエアを積極的に取り入れるための「HKS コールドエアインテーク」や、「HKSスーパーSQV IV」、「HKS Rタイプ インタークーラー」、「HKS Sタイプ オイルクーラー」といったパーツを投入。車高調は「HKS HIPERMAX S」、ブレーキシステムは「ENDLESS Racing MONO6 Rally/MONO4 Rally」、タイヤ・ホイールは「ADVAN Racing TC-4(18×9.5J +45)」&「ADVAN NEOVA AD09(255/35R18)」を装着した。エクステリアは「HKS BODY KIT TYPE-S」で精悍に仕立て、「フロントスポイラー」、「サイドスカート」、「リアスポイラー」の3点セットのほか、カナードとリアウイングも装着。中でもウインドー下端に取り付けられたリアウイングがなかなか個性的だ。