• TOKYO AUTO SALON 2022
  • 2022年1月24日

【東京オートサロン2022】ボルトオンターボからコンプリートカーまで、多彩な提案で魅了したトラスト【GReddy GR 86、GReddy 86 TURBO、GReddy JIMNY SIERRA TURBO、GReddy CELICA XX、GReddy ECLIPSE CROSS】

TRUST(トラスト)といえばチューニングパーツメーカーの老舗として、クルマ好きには広く知られた存在。「GReddy(グレッディ)」ブランドでさまざまなアイテムを展開し、総合アフターパーツメーカーならではのハイクオリティ […]

TRUST(トラスト)といえばチューニングパーツメーカーの老舗として、クルマ好きには広く知られた存在。「GReddy(グレッディ)」ブランドでさまざまなアイテムを展開し、総合アフターパーツメーカーならではのハイクオリティで幅広い層から支持を受けている。

東京オートサロン2022には、魅力的なパーツを数多く投入した新型GR86、86 ZN6、ジムニーシエラの3台を展示。さらにワンオフパーツ製作サービスを展開する「GReddy FACTORY」が手がけたセリカXXと、東日本三菱自動車販売とコラボした特別仕様車「GReddy エクリプスクロス」もブースを飾った。

 

幅広いクルマ好きが楽しめる完成度の高さが光った「GReddy GR 86」

まず注目なのが、GReddy ブランドのパーツで仕上げたGR86。トラストでは「GReddyコンプリートカーシリーズ」を展開しているが、早くも設定した「GReddy Performance Edition コンプリートパッケージ GR86」をベースに、「T620Z RX 試作ターボキット」などを盛り込み来場者の熱い視線を集めた。ターボキットはまだ開発中とのことだが、過給器チューンには豊富な経験とノウハウを持つトラストだけに、完成度の高いキットを送り出してくれるに違いない。

「GReddy GR 86」は、そのほかにもマフラー、サスペンション、エアロ、インテリアなどがGReddy製品でカスタムされており、エアロはフロントハーフスポイラー、サイドアンダーパネル、リアアンダートレイ、GTウイングで構成された「GReddyエアロキットVOLTEXコラボモデル」を装着。足回りは「GReddy パフォーマンスダンパー」で引き締め、タイヤ・ホイールは18インチのダンロップDIREZZA ZⅢとRAYS VOLK RACING NE24をセット。ブレーキシステムはD2キャリパーキット(フロント6POT、リア4POT)に交換している。

さらにマフラーは「GReddy パワーエクストリーム3」を取り付け、インテリアにも、ステアリング、シフトノブ、レーシングハーネスなどGReddyのアイテムを装着したほか、新世代多機能メーター「GReddy sirius unify (シリウスユニファイ)」も取り付けた。試作ターボキットはともかくとして、「GReddy Performance Edition コンプリートパッケージ GR86」のカスタムメニューは、そのままオンロードの走りを満喫できるところがポイント。実に魅力的なGR86に仕立てられていた。

 

 

モータースポーツ派への新たな提案が込められた「GReddy 86ターボ」

もう1台の86は“先代”を展示したが、こちらのコンセプトが興味深い。このところ国産ネオヒストリックカーや’90年代の高性能スポーツの人気がうなぎ上りだけれど、それもあってユーズドカー価格が高騰している。そんなクルマたちでドリフトやサーキット走行などを楽しんでいた方々にとっては、パーツの入手が難しくなっていることも悩みの種。そこで注目を集めているのがZN6 86/ZC6 BRZのチューンなのである。車両もパーツもより手に入りやすく、今後はモータースポーツを楽しむ上でかなり気になる選択肢になるに違いない。

そういった状況の中、新たなトラストの提案が込められていたのが、強烈な“顔立ち”で威嚇する「GReddy 86ターボ」。ターボチューンでモアパワーを得て、吸排気や足回り、駆動系へそれに見合ったパーツを盛り込むことで、走りを楽しみ尽くせる仕様になっている。FA20にはメカニカルチューンを施し、マーレー製ピストン&コンロッドを組み込んだほか、トラストの「TD06-20RXタービンキット」を装着した。

さらに「タービンキットオリジナルエキゾーストマニホールド」や「GReddy パワーエクストリームR」、「OS技研 試作シングルクラッチ」、「OS技研LSD」、「GReddy大容量デフカバー」などで各部のチューン、強化を図った。また、足回りは「GReddy ストリートダンパー」に交換、エクステリアも「フロントスカート」「サイドスカート」「リアウィング」とGReddyのエアロをまとい、タイヤ・ホイールはダンロップDIREZZA ZⅢとRAYS VOLK RACING TE37SLを装着した。

 

“顔立ちと後ろ姿”にも注目、「GReddy ジムニーシエラ ターボ」

すでに定評のある「GReddy ボルトオンターボキットTF035HL」を装着して、よりパワフルな走りを手に入れた「GReddy ジムニーシエラ ターボ」。TF035タービンを中心に、SUSロストワックスエキゾーストマニホールド、キャタライザー付きSUS50φフロントパイプ、TYPE41インタークーラー、AIRINXエアフィルター、アルミ製コンプレッションチューブ/サクションチューブなどがセットになったボルトオンターボで、パワー&トルクは125ps/6080rpm、18kg-m/3000rpmにアップ。ストリートでも快活な走りを楽しめる。

エクステリアはGReddyのロゴが迫力の試作フロントバンパーがステキだが、リアに回るとヒッチメンバーを活用して、メッシュパネルを用いたカーゴボックスを取り付けていた。その下に覗く「GReddy クロスエキゾースト JB74W」にも注目。ヒッチメンバーに対応したマフラーはサイド出しが多いのだが、このマフラーは“リア出し”となっているのが特徴。ショートバンパーにも対応しているが、展示車両は純正バンパー仕様で、マフラーにあわせて切り欠き加工を施しヒートプレートを取り付けていた。

一方、足回りはジムニーシエラ用リフトアップサスペンションキット「GReddy ストリートダンパー」を装着し、車高を1.5インチ(約40mm)上げている。またインテリアにもGReddy製品を数多く盛り込んでおり、ステアリング、シフトノブ、ブルーのステッチが魅力的なGReddy×BRIDEセミバケットシートなどが取り付けられていた。

 

オーダーパーツで輝きをアップした「GReddy セリカXX」

 

トラストのブースで異彩を放っていたのが、美しく仕上げられた「GReddy セリカXX」である。エッジの利いたエクステリアデザインとリトラクタブルヘッドライトが印象的なGA61型ダブルエックスは、「GReddy FACTORY」によりカスタムされた車両だ。「GReddy FACTORY」は、モータースポーツで培ったテクノロジーをフィードバックし、製品や車両を製作するTRUSTならではのサービス。さまざまな経験を生かしたワンオフマフラーの製作をはじめ、D1グランプリに参戦することで培った経験と技術をフィードバックしたマシンづくりやコンプリートカー開発なども手がける。

「GReddy セリカXX」は、ワンオフ製作したスラッシュカットデュアルテールマフラーやエキゾーストマニホールドを装着。またエンジンルームに目を向けると、インテークサクションやラジエターを効果的にクーリングするためのディバージョンプレートが取り付けられていた。愛車のためのオリジナルパーツ製作を可能にした「GReddy FACTORY」」のサービスは、パーツの設定がなかったり、市販パーツでは実現できないパフォーマンスアップを追求するクルマ好きをきめ細やかにバックアップしてくれる存在と言えそうだ。

ちなみにこの「GReddy セリカXX」は内外にわたってグッドコンディションを保っているが、GReddyスポーツステアリングホイールや、復刻版のアドバンHFタイプDを組み合わせたSSR製のHiro V1-Rホイールなど、そこここにちりばめられたカスタムテイストにグッときた方も多かったに違いない。

 

 

精悍さを増した特別仕様車が手に入る!!「GReddy エクリプスクロス」

 

東日本三菱自動車販売とGReddyのコラボモデルとして登場したのが、「GReddy エクリプスクロス」だ。標準ラインナップとは異なる「ONLY ONE」の存在を目指し、スポーティ指向、他人とは異なるクルマ選びをしたいユーザーへの選択肢のひとつとして提案する特別仕様車である。“高性能を映し出す機能美”を体現すべくオリジナルのボディパーツが与えられている。

その専用装備は「ヘッドランプガーニッシュ(カーボン調)」、「フェンダースポイラー(フロント・リア)」、「ドアアンダースポイラー(フロント・リア)」、「リアアンダースポイラー」、「専用オーナメント」と多岐にわたり、よりアグレッシブなエクステリアデザインが印象深い。まずはボリュームのある「フロントアンダースポイラー」が顔立ちをキリッと引き締め、「ドアアンダースポイラー」とディフューザー形状の「リアアンダースポイラー」の装着でより迫力が増した。

さらに強烈なインパクトを与えているのがフェンダースポイラーで、エアインテーク/アウトレットをイメージしたディテールを盛り込みワイド感を強調している。また、展示車両にはオプションで用意されるカーボン調の「リアウィングスポイラー」も取り付けられており、よりスポーティにまとめられていた。「GReddyエクリプスクロス」は、M、G、Pの各グレードに設定され、ホワイトダイヤモンドとブラックマイカの2種類のボディカラーを選べる。