【東京オートサロン2019】HKSは幅広い車種でチューニングを展開
快適な街乗りを目指した新型ジムニー 国内屈指のチューニングメーカーにして、世界でもその名が知れ渡っているHKS。今回出展された5台のうち、注目したいのは新型ジムニーと現行シビックタイプRの2台だ。 まずは『CITY ST […]
快適な街乗りを目指した新型ジムニー
国内屈指のチューニングメーカーにして、世界でもその名が知れ渡っているHKS。今回出展された5台のうち、注目したいのは新型ジムニーと現行シビックタイプRの2台だ。
まずは『CITY STYLE』と名付けられたジムニーから。本来、本格的なクロカン4WDであるジムニーだが、HKSが目指したのは「快適に街乗りできる」ということ。そのため、足回りには純正形状ダンパーにローダウンスプリングを組み合わせた新シリーズ『ハイパーマックスG+』を装着。すでにハイパーマックスGが存在するが、G+は減衰力調整機能を備えているのが違いになる。今回のジムニー用を皮切りに、他車種でも順次展開していく注目のサスペンションキットと言える。
それによって車高はフロント30mm、リヤ35mmダウンを実現。ストリートでの乗り心地を確保しながら、低重心化によってオンロードでの操縦安定性を向上させている。
また、圧力センサーにかませることで手軽にパワーアップを実現するパワーエディターやレーシングサクション、メタルキャタライザー、ターボマフラーなどによってパワー&トルクとレスポンスを高めている。
そんなパフォーマンスアップに合わせてブレーキも強化。キャリパーとローターをエンドレス製に交換し、絶対的な制動性能とコントロール性をアップしている。このブレーキキットは純正ホイールにも対応しているのがポイントだ。
ステップアップチューンを提案
一方、FF最速と目される現行シビックタイプRには、ブーストアップが施され、純正タービン容量をほぼ使い切る380psを目標に開発が進められる1台。これがステップ1で、さらに燃料系を見直したステップ2、タービン交換仕様となるステップ3…と今後のチューニングメニューもすでに見通しが立っている。
足回りは同社の車高調整、ハイパーマックスⅣSPを装着。シビックタイプRの性格を考慮してサーキットユースを狙った攻めのセッティングが施される。
ただし、純正で電子制御サスペンションを備えるシビックタイプRに車高調を組むとなると、チェックランプが点灯してしまう。そこでHKSではOBDポートに接続することでチェックランプを消せるSEC(サスペンションエラーキャンセラー)も用意。不安なくチューニングを楽しめる環境がしっかりつくられている。
また、ターボエンジンを搭載するがゆえ、水温や油温が厳しいところ。もちろん、その対策も抜かりはなく、すでに発売済みのエンジンオイルクーラーや、2月発売予定のインタークーラーなどによって冷却系の容量アップも果たしている。
さらにHKSでは1.5ℓエンジン搭載のシビックハッチバック(FK7)のチューニングパーツも開発中。もうHKSの今後の展開には期待するしかない。