東京モーターショー2019でワールドローンチを果たしたホンダ･フィットが、いよいよ2月に発売される。その進化の度合いがハンパないとウワサされているけれど、東京オートサロンでは、「MUGEN FIT Prototype」と、「FIT Modulo X Concept」という2台のメーカー系カスタマイズ車両がお披露目された。どちらもコンセプトモデルではあるけれど、装着されたパーツ群が販売を前提としたものであることは間違いない。

MUGENはポップな展示で2種類のキャラクターを表現

ホンダ車のカスタマイズパーツを手がける無限（MUGEN）の用意したFIT Modulo X Conceptは、展示方法がユニーク。1台のフィットを左右半分ずつに塗り分け、装着パーツも差別化することで、“Dash”と“Skip”という2つのカスタマイズの提案を見せている。ボディ右側、鮮やかな赤の“Dash”は、ワインディングを軽快に走らせるスポーティなイメージを表現。フロントアンダースポイラー、サイドスポイラー、リアアンダースポイラー、エアロイルミネーション、スポーツサイレンサー、カーボンフロントグリル、ドラミラーカバー、テールゲートガーニッシュを装備した。

一方、ボディ左側、ホワイトにゴールドをあしらった“Skip”は、“Dash”に比べると軽やかさを全面に押し出し、日常をアクティブ楽しむイメージ。フロントアンダースポイラー、サイドスポイラー、リアアンダースポイラー、フロントグリルガーニッシュ、テールゲートガーニッシュ、ドアミラーステッカーを装備する。この2台、17インチアルミホイールをはじめとしてウイングスポイラー、デカールなど共通するアイテムもあるが、巧みに印象を変えているのが面白い。

スポーティな味わいをオトナっぽいテイストで包み込むModulo X

もう一台のFIT Modulo X Conceptは、専用の前後バンパーのほかアルミパーツを用いたハニカムグリルが与えられ、より精悍な専用16インチホイールを組み合わせるなど、やはりスポーティなイメージに振られている。けれどそのコンセプトは“クールハッチモデューロ”。上質感にこだわりつつ、足回りとボディパーツの変更で、フィットのパフォーマンスを高める、という手法を採った。専用装備は、前出のフロントグリル、前後エアロバンパーのほか、テールゲートスポイラー、エンブレムなどを装着し、インテリアではシート、ステアリングホイール、セレクトノブ、パワースイッチなど変更箇所は多岐にわたる。