• TOKYO AUTO SALON 2022
  • 2022年1月16日

【東京オートサロン2022】日本初公開となった新型フェアレディZ。初代へのリスペクトを感じる“カスタマイズプロト”に胸熱【コンセプトカー部門 最優秀賞 FAIRLADY Z CUSTOMIZED PROTO】

これぞフェアレディZ!! 会場を訪れ、そう心を揺さぶられた日産ファンはきっと多かったことだろう。新型EV ARIYAも展示されていたけれど、東京オートサロン日産ブースの主役はやはり日本初公開の新型フェアレディZだった。 […]

これぞフェアレディZ!! 会場を訪れ、そう心を揺さぶられた日産ファンはきっと多かったことだろう。新型EV ARIYAも展示されていたけれど、東京オートサロン日産ブースの主役はやはり日本初公開の新型フェアレディZだった。

1969年に初代モデル(S30)が発売されて以来、世界中のスポーツカーファンを魅了し続ける「フェアレディZ」。日産のスポーツカーを語る上で、やはりフェアレディZの存在は欠かせない。時代を超えて脈々と受け継がれるそのロングノーズ・ショートデッキの佇まいは、北米市場で成功を収めたことをきっかけにグローバルメーカーとして歩みを進めた日産のフロンティアスピリットの象徴でもあるからだ。

 

とくに第7世代となる新型は、初代モデル S30へのオマージュを込めつつ過去から未来へつながるようなエクステリアデザインが印象的で、「伝統と最新技術の融合」というテーマを見事に体現している。エンジンは400馬力オーバーの3.0リッターV6ツインターボ「VR30DDTT」、トランスミッションは6速M/Tとパドルシフト付き9速A/Tを用意する。

東京オートサロンには、セイランブルー×スーパーブラックの市販標準仕様と、イカヅチイエロー×スーパーブラックの市販特別仕様のほか、SUPER GT GT500クラス参戦予定車両の「Nissan Z GT500」も展示されていたが、最も注目を浴びたのは特別色となるオレンジに、エンジンフード、ルーフ、テールなどがブラックでコンビネーションされたボディカラーが印象的な「FAIRLADY Z CUSTOMIZED PROTO」である。

 

往年のZファンならお気づきだろうが、この色使いは初代Z30に用意された、競技向けベース車両「フェアレディZ432R」を彷彿とさせるもの。そう、「FAIRLADY Z CUSTOMIZED PROTO」には、ボディカラーをはじめよりハイパフォーマンスをイメージさせるカスタマイズが絶妙に施されているのだ。まず目につくのは顔立ちの違いで、専用デザインの「フロントバンパー」が与えられ「カーボンリップスポイラー」も追加。さらに「フロントグリル」も標準モデルと異なり、精悍さが増した。

一方、よりワイドなタイヤの装着を可能にする「前後オーバーフェンダー」の追加もじつに効果的なモディファイだ。こちらは240Zを思わせるアイテムだが、専用19インチアルミホイールとフロント255/40R19、リヤ285/35R19サイズのホワイトレタータイヤとのバランスもよく考えられている。このほかにも「大型リヤスポイラー」「ボディサイドストライプ」、上下二分割のテールデザインが個性的なマフラーなどを採用し、実に刺激的なエクステリアにまとめられていた。

インテリアもダッシュボード上に3連メーターをレイアウトするなど歴代の個性をしっかりと受け継ぎつつアップデートされた新型フェアレディZ。Zファンにはたまらないディテールがちりばめられた「FAIRLADY Z CUSTOMIZED PROTO」についても市販化の動きはあるという。ぜひ公道を走る姿を見てみたいものだ。