実は東京オートサロンがデビューだった日産スカイラインGT-R(BCNR33)

チューニングカー&ドレスアップカーの祭典だと思われている東京オートサロン。でも、実はそれだけじゃないんですね。自動車メーカーが新型車の発表を東京オートサロンで行う、ということもあるんです。

BCNR33

引用:motortrend.comBCNR33後期型。後期型の特徴はプロジェクター化されたキセノンヘッドライト。

チューニングカー&ドレスアップカーの祭典だと思われている東京オートサロン。でも、実はそれだけじゃないんですね。自動車メーカーが新型車の発表を東京オートサロンで行う、ということもあるんです。有名なのが日産の「R33GT-R」。そう、GT-R久々の復活で大人気モデルとなった名車「R32GT-R」の後継モデルです。このクルマが発表されたのが1995年の東京オートサロンの会場でした。

90年代になると東京オートサロンは「暴走族のお祭り」と誤解(?)されていた「東京エキサイティングカーショー」の時代から脱却し、健全なクルマ好きのイベントとして認知され始めて、自動車メーカーも出展を始めます。シルビアや180SXなど、比較的“走り系”のクルマが人気を集めていた日産は、「R33GT-R」の発表会場として、東京オートサロンを選んだのです。

NISSAN SKYLINE GT-R R33

引用:modifiedcartrader.com
東京オートサロンを初お披露目の場として選んだR33GT-R。東京オートサロンが健全な、そして影響力の大きな自動車イベントとして認知された象徴的な出来事でした。

新車の発表といえばホテルなどのあらたまった場所、というのが常識だった当時、これは画期的なことでした。東京オートサロンの地位は、この出来事をきっかけにさらに高まったような気がします。ま、肝心の「R33GT-R」自体が大きく重くなったボディなどであまり高い人気を得られなかったのは残念ですが……。

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