• TOKYO AUTO SALON 2019
  • 2019年1月22日

【東京オートサロン2019】ニヤリとさせるだけじゃない。完成度の高さが光るジムニー・カスタム

2種類用意されたDAMD流ボディキット ユーズドカーの価格がこなれてきたこともあり、いま格好のカスタマイズの素材といわれる86/BRZの展示も多かったけれど、やっぱり今年の東京オートサロンの主役は新型ジムニーだろう。で、 […]

2種類用意されたDAMD流ボディキット

ユーズドカーの価格がこなれてきたこともあり、いま格好のカスタマイズの素材といわれる86/BRZの展示も多かったけれど、やっぱり今年の東京オートサロンの主役は新型ジムニーだろう。で、フロアを彩っていた数多くのジムニー/ジムニーシエラの中でもイチオシと思えたのが、DAMDのJIMNY“little G.”&“little D.”だ。ポイントは2つ。まず、“ジムニーを手に入れたら自分でもこんなふうにしたい&できそう”と思わせてくれる仕上がりの素晴らしさ。そして、“名車”をオマージュする2種類のカスタムをジムニー、ジムニーシエラそれぞれに設定している用意周到さだ。

ドイツ風? 英国風? さてアナタはどちらがお好み??

その内容を確認していくと、JIMNY “little G.”は、メルセデスAMG G63(つまりGクラス)、一方、JIMNY “little D.”は英国を代表するクロカン、ランドローバー・ディフェンダーをモチーフに、フロントグリル、前後バンパー、サイドステップ、サイドモール等のボディパーツで変身。

“little G.”はオーバーフェンダー(シエラ用)やスペアタイヤカバー、 “little D.”はボンネットなども交換する。また、“little G.”、“little D.”のボディパーツともにジムニー、ジムニーシエラに用意されるが、ジムニー用は軽自動車規格内の専用フェンダーパネルが採用されるため、それぞれ趣の異なる4台がDAMDのブースを飾った。

最小限のパーツで最大限の効果を。計算し尽くされた構成内容

ひと目見ただけで惹きつけられるほど、こだわりまくりの仕立てなのだが、担当者に話を聞くと、「どちらについても、まずデザインの核となる部分はどこなのかということを、きちんと分析しました。そして、それを新型ジムニーにどうやって投影していくかといくのか考え抜きました」とのこと。なるほど、ただ遊びゴコロにニヤリとさせられるだけではなくて、“コレほしい”と思わせるのは、緻密に計算されたキット内容にあるようだ。
たとえば“little G.”のジムニーシエラ用については、純正のワイドフェンダーをそのまま使用するのではなく、その上にもう一枚パネルを被せている。これはGクラス特有のカドが立ったデザインのフェンダーを再現するためで、一方の“little D.”もボンネットフードを専用とするなど、デザインのキモを押さえたパーツ構成が光る。

高品質とリーズナブルな価格を両立してリリース予定

その上でこだわったのは、“できるだけリーズナブルに”ということだという。「いいものを作って評価されても、販売価格が高ければお客さまからはどんどん遠いものになってしまいます。こういうカスタマイズをたくさんの人に楽しんでほしいので、クオリティを保ちながらいかにコストを下げるかに腐心しました」と担当者。さらに、「当社はボディパーツメーカーとしてFRPパーツ製造ファクトリーも持っていますが、今回のキットについては、より大量生産が可能で、クオリティも均一化されるABS製としました。もちろん高品質も魅力です」と続けた。手軽にという点では、どんなお店でも対応できるようにパーツを構成し、さらに純正ボディ色塗装品も用意する予定だそうだ。

軽カーのエモーショナルなカスタムならオマカセ!!

DAMDは創業30年を優に超える歴史を持つが、カスタマーの要望に耳を傾けつつ、時代時代に即したプロダクトを提供してきた。そのなかでひとつの転機となったのが、初代ワゴンRをベースにシボレー・アストロをモチーフにした「Heart Beat」というボディキットを送り出したことで、大反響を得てDAMDは広く認知された。
「いい素材があって、上手に料理する腕があれば、おもしろいものができあがる。Heart Beatと“little G.”“little D.”には、そんなところが共通しているのかもしれませんね」と担当者。常に新しい技術やコンセプト、デザインを取り入れ、スタイルを変えながらも、レガシーも大切にする姿勢が垣間見える。

 

なお、今回の展示車両のパーツは試作段階のもので、ここからきめ細かいチューニングが入り、製品仕様が3〜4月くらいにリリースされる予定とのこと。心奪われてしまったみなさん、もうしばらくお待ちを!