• TOKYO AUTO SALON 2019
  • 2019年1月14日

【東京オートサロン2019】筑波コース2000でFF最速を狙うスイフトスポーツ超進化形【コンセプトカー部門 最優秀賞】

昨年のTASに登場したHKS TRB-04がさらにバージョンアップ HKS TRB-04は、昨年の東京オートサロンでベールを脱いだ、ZC33S スイフトスポーツをベースとするタイムアタックマシンだ。会場ではワインメタリッ […]

昨年のTASに登場したHKS TRB-04がさらにバージョンアップ

HKS TRB-04は、昨年の東京オートサロンでベールを脱いだ、ZC33S スイフトスポーツをベースとするタイムアタックマシンだ。会場ではワインメタリックカラーをまとって、86をモディファイしたTBR-03とともに展示されていた。大迫力のボディキットを装着し注目を集めたが、その時点ではK14Cエンジンはノーマルのまま。その後本格的に開発が進められ、プロジェクトはセカンドステップへと進み、精悍なブラックボディのTRB-04が登場している。そして今年のオートサロンでは、このHKS TRB-04が東京国際カスタムカーコンテスト2019 コンセプトカー部門の最優秀賞を獲得した。

HKSの豊富な経験とノウハウが注ぎ込まれたFFマシン

HKS MORTOR SPORT TEAMが開発を手がけたTRB-04。その“TRB”はTSUKUBA RECORD BREAKERの頭文字をとったものである。つまり筑波サーキットでアッと驚くようなタイムを出すためのマシンなのである。ちなみに“04”だから4台目のTRB。01がアルテッツァ、02がランエボⅧ、03が前述の通り86で、4台目の“TRB”がZS33Sというわけだ。
HKS TRB-04は初のFFのTRBで、筑波におけるFF最速タイムを狙うべく完成度が高められ、同時にスイフトスポーツのパーツ開発にも貢献している。軽量で優れた運動性能を持ったスイフトスポーツに、タイムアタックマシンとしてのポテンシャルを見いだしたHKSは、豊富なノウハウを注ぎ込むことでFF車としては驚異的なタイムといえる筑波サーキットコース2000、55秒台を目標に掲げている。

この1年で開発が進められ目標の55秒台まではあと少し!

それにしてもこのド迫力のエクステリア! 前後とも296/35-18サイズのADVAN A050を収めるために大きく張り出したワイドフェンダーが印象的だが、こちらはもちろんHKSスペシャル。翼のようなやリアウイングにもビックリだ。そしてもうひとつ驚かされたのは、ドライバーがコクピットの中央に座るセンターシートを採用していること。このマシンにはタイムを削るために、さまざまなアイデアが盛り込まれているのである。

そしてエンジンにも注目。プロトタイプのHKSピストンキットやGTⅢターボを採用したK14Cユニットで挑むほか、ランエボの4G63エンジンに換装して走行も行っているのだ。すでに55秒台への手応えはあるというHKS TRB-04。2019年の目標達成に期待がふくらむばかりだ。