• TOKYO AUTO SALON 2019
  • 2019年1月22日

【東京オートサロン2019】素性の良さを崩さずに、クラウンの走りをさらなる高みへ

レースのノウハウがフィードバックされたボディパーツ スーパーGTやスーパーフォーミュラをはじめ、さまざまなモータースポーツ・カテゴリーでトヨタのセミワークスチームとして活躍し、またオフィシャルチューナーとしてトヨタ&レク […]

レースのノウハウがフィードバックされたボディパーツ

スーパーGTやスーパーフォーミュラをはじめ、さまざまなモータースポーツ・カテゴリーでトヨタのセミワークスチームとして活躍し、またオフィシャルチューナーとしてトヨタ&レクサス各車の高性能パーツを手がけるトムス。今年のオートサロンには、カローラスポーツ、アルファード、クラウンのコンプリートカーを展示したが、そのなかから「TOM’S S220 CROWN」をピックアップしてご紹介しよう。


TOM’S S220 CROWNは、操る楽しさと所有する喜びを高次元で両立するために、幅広くトムス製パーツを投入し、トータルチューンを施したスポーツサルーンだ。まず目につくのはエアロパーツ。フロントディフューザー、サイドディフューザー、リヤアンダーディフューザーの3点で構成されるスタイリングパーツセットを装着している。

より精悍に、なおかつスタイリッシュになった印象だけれど、トムスのボディパーツはあくまで機能部品として開発されており、その効果が重要なのである。ポイントはフロントとサイドにスプリッター形状を採用していること。通常、走行時にはホイールハウスへエアが巻き込まれ、フロアの空気がスムーズに流れなくなる。スプリッターは空気の流れをコントロールし、その後部にあるホイールハウスへのエアの侵入を防ぎ、理想的なダウンフォースを発生させることに貢献する役割を持っている。まさに、レーシングフィールドで培ったテクノロジーのフィードバックと言える空力デバイスなのである。

さらに高い次元で楽しめるドライブフィールを獲得

そして専用パーツを投入した足回りのブラッシュアップとボディ剛性の強化もTOM’S S220 CROWNのカスタムにおける重要なポイント。タイヤ&ホイールは、20インチアルミホイール“TH01”にPOTENZA S001をセット。

これに車高調のトムス・スポーツサスペンションキットを組み合わせている(東京オートサロンの時点ではまだ発売されていなかったが、いずれラインナップされるはず)。より走りを楽しめるドライブフィールはもちろん、日常的な使用から仕事などでステアリングを握るときにもストレスなく快適に走れる味付けにもこだわった。新型クラウンは足回りに硬度の高いブッシュが用いられており、ステアリングのも高い。端的に言えばかなりスポーティな仕立てのドライバーズカーといえるが、そのバランスを崩さずにストリートでより高い次元で楽しめるクラウンにすべく開発。すでにパーツ開発を手がけていたレクサスLCやLSとプラットホームが共通なので、そのノウハウが役に立ったという。

一方、ボディ補強も大きな効果を発揮するとのこと。メンバーブレースがフロントおよびリアに取り付けられたほか、アッパーパフォーマンスロッド(いわゆるタワーバー)も装着することで、サスペンションがよりしなやかに動くようになったそうだ。足を鍛えた新型クラウンで、さらに走りを堪能したい方は、トムスのリリースするカスタムパーツに注目していただきたい。