【東京オートサロン2019】CX-8を軽快に走らせるECUチューン
複雑な制御マップを独自に解析 ロータリーエンジン搭載モデルに留まらず、マツダ車全般のチューニングを手がけるナイトスポーツ。昨年の東京オートサロンでは試作品として展示されていたCX-8用パーツが完成し、デモカーに装着された […]
複雑な制御マップを独自に解析
ロータリーエンジン搭載モデルに留まらず、マツダ車全般のチューニングを手がけるナイトスポーツ。昨年の東京オートサロンでは試作品として展示されていたCX-8用パーツが完成し、デモカーに装着された状態で出展された。
注目は2.2ℓディーゼルターボ用のオリジナルECU。従来型ECUのように簡単にはアクセスできなかっただけでなく、各種マップもさらにセッティングが煮詰められていたことで、安全マージンを確保しながら確実な性能アップを約束するデータを構築するのに大きな苦労を伴った。
同社が手を加えたマップは、燃料の噴射時間と圧力、ブースト圧、スピードリミッターの4つ。パワーアップに直結するブースト圧をまず引き上げ、それに合わせて燃料の噴射時間と圧力を最適化。持てるパフォーマンスを発揮させるため、180km/hで介入するスピードリミッターを解除している。
「純正ECUの完成度が高いので、従来の2.2ℓディーゼルターボのように30~40psアップとはいきませんが、それでも乗って頂ければノーマルとはまるで違う加速感を体感してもらえると思います。クルマが軽くなったイメージで、CX-8が元気に走ります」と同社スタッフ。
また、足回りには同社で開発した車高調が組まれ、6ポットキャリパー、356φローター、パッド、ホースで構成されるフロントスポーツブレーキキットも装着。これらはパワーアップと同時に行っておきたいチューニングメニューだ。
さらに、エクステリアで目についたのがフロントリップスポイラーとバンパーガーニッシュ、そしてルーフエンドのリヤウイング。CX-8はその構造からフルバンパータイプのエアロに交換することが難しく、純正バンパーをベースにリップスポイラーとガーニッシュを追加することでイメージチェンジを図っている。
リヤビューでは左右デュアルテールを持つオールステンレスマフラーに注目。スポーティなルックスを実現するだけでなく、純正比3kgの軽量化も果たしている。