【東京オートサロン2019】WRCでの活躍を思い起こさせる色と装備でファンを魅了【セダン部門 最優秀賞】
復活したWRブルー×ゴールドホイールに歓喜 東京オートサロン2019のSUBARU/STIブースに展示された「WRX STI Rally CONCEPT」が、東京国際カスタムカーコンテスト2019セダン部門の最優秀賞に選 […]
復活したWRブルー×ゴールドホイールに歓喜
東京オートサロン2019のSUBARU/STIブースに展示された「WRX STI Rally CONCEPT」が、東京国際カスタムカーコンテスト2019セダン部門の最優秀賞に選ばれた。スバリスト、STIファンなら、その仕立てをご覧になってすぐにニヤリとしたはず。現行のWRX STI Type Sをベースとするこのクルマは、WRブルーのボディカラーにゴールドのBBSホイールを組み合わせたところに、そのコンセプトが現れている。そう、往年のWRC参戦車両を彷彿とさせるラリー仕様にまとめられているのだ。
グループA、WRカー時代に、スバル・インプレッサWRX STIは輝かしい戦績を残しているが、それをアピールするように初代GC8と2代目GDBには、WRCのイメージを踏襲したゴールドカラーのホイール装着車が用意されていた。しかし3代目となったGRB以降、ゴールドホイールは姿を消した。それが実に10年ぶりに再現されたのである。
STIパーツを中心に取り入れ、すぐにでも販売できそう
さてそのホイールはといえば、STIの手がけたコンプリートカー、S207、S208にも標準装着された19インチ BBS RE-Vをカラーチェンジしたもの。ゴールドカラーが鮮やかな印象に残るよう、ブレーキキャリパーをシルバーにするほどの念の入れようだ。
さらにSTI純正パーツをふんだんに装着することで、よりスポーティな仕立てとなっているのがWRX STI Rally CONCEPTの見どころでもある。大型フロントアンダースポイラー、サイドアンダースポイラー、リアサイド&リヤアンダースポイラー、大型リアスポイラーという構成のフルエアロを装着。またS207、S208に採用されていたエアアウトレットグリル付リヤバンパーも精悍さを際立たせている。おもしろいのはハニカムデザインのメッシュタイプフロントグリル。S207、S208はグリル下枠にチェリーレッドストライプを配しているが、WRX STI Rally CONCEPTはセンターにあしらわれているのが特徴だ。
一方インテリアは、映り込みを抑える艶なしのインパネ、ウルトラスエードを巻いたステアリングを採用。そして昨年の東京オートサロンでお披露目され、大人気となったRECAROの新型フルバケットシート、PRO RACER RMS 2600Aも、TRS5点式レーシングハーネスとともに装着されていた。コクピットもコンペティションシーンを彷彿とさせる内容にまとめられているのである。
クルマ好きとの絆を大切にしていくというSTIの象徴
STIは今年、東京都三鷹市の“STIギャラリー”をリニューアルオープン。さらに初のファン感謝イベントなども計画するなど、新しい試みも行っていくという。カスタマーとの絆を深め、STIファミリー、スバル・ファミリーといえるクルマ好きの輪を拡げていきたいという思いは、このWRX STI Rally CONCEPTのように栄光に輝くレガシーを大切にしながら、魅力的なクルマを送り出していくことにもつながっているのだろう。