【東京オートサロン2019】R35用ポン付けタービンを新たにリリース
NISMOタービンを上回る性能を発揮 かつてR35のFR仕様を東京オートサロンに出展し、大きな話題を振りまいたブリッツ。今回ブースに並んだMY17は、同社のオリジナルエアロキットや車高調を装着したスマートなストリート仕様 […]
NISMOタービンを上回る性能を発揮
かつてR35のFR仕様を東京オートサロンに出展し、大きな話題を振りまいたブリッツ。今回ブースに並んだMY17は、同社のオリジナルエアロキットや車高調を装着したスマートなストリート仕様といった見た目だが、注目はタービンにあった。
知っての通りR35 GT-RのIHI製純正タービンは、エキマニとタービンのエキゾーストハウジングが一体化した特殊なタイプのため、素材にしろ製法にしろ、アフターパーツメーカーが真似できるようなシロモノではなかった。そのため、それを交換しようとした場合、アフターパーツメーカーとしてはそれぞれ個別に設計したエキマニとタービンを組み合わせる以外に手段はなかった。
そんな常識を破ってくれたのがブリッツ。今回リリースされたタービンキットはIHIの協力を得て、アフターパーツメーカーとしては不可能と思われていたエキマニ一体型タービンを実現している。しかも、標準車よりもタービン容量が大きい通称NISMOタービンを上回るハイフロー仕様とされ、補機類のセットアップを決めれば700psを狙えるものとなっているのだ。
リフレッシュ需要にも対応
同社広報の小林さんいわく、「デモカーは吸排気系がノーマルで、大容量燃料ポンプと700ccインジェクターを装着した仕様です。GT-Rニスモがカタログスペック630psですけど、それよりも風量がある弊社のオリジナルタービンを組んでセットアップを行なえば、700psは確実に超えてくると思いますよ」とのこと。
また、デビューからすでに12年目を迎えたR35 GT-Rは、初期型に関しては、エンジンオーバーホールやリフレッシュが必要な時期に差し掛かっている。そこで、タービン交換が必要になった場合、純正NISMOタービンは2基で160万円ほどになるという。
それに対してブリッツのポン付けタービンは2基で80万円を予定。NISMOタービンの半額で、それ以上の性能を狙えるとなれば、オーバーホールやリフレッシュ需要にとっても非常に魅力的なパーツに映るに違いない。
ポン付けタービンならではの大きなメリット
さらに、ポン付けタービンということは吸気系や排気系も純正パーツをそのまま活かせるということで、つまりは完全合法仕様で700psを楽しめるということでもある。
また、デモカーはフロントにリヤと同サイズの285幅のタイヤを収めるため片側15mmワイドとなるオリジナルフェンダーを装着。これで全幅がリヤフェンダーと同寸(1890mm)になるため、車検証の記載事項を変更することなく、迫力のフォルムを手に入れることができる。
初期型に関しては中古車価格が非常にこなれてきたR35 GT-R。チューニングベースとしての魅力は増すばかりだ。