【東京オートサロン2022】Veilside Fortune Modelの世界観を継承した、圧倒的な存在感を放つボディワークに視線釘付け【ドレスアップカー部門 最優秀賞 Veilside VFS90R】
1990年の創設以来、スカイラインGT-R、フェアレディZ、RX-7、80スープラなどなど歴代スポーツモデルで数多くの記録を打ち立て、名チューナーとして確固たる地位を築いたVeilSide(ヴェイルサイド)。ハイパーフォ […]
1990年の創設以来、スカイラインGT-R、フェアレディZ、RX-7、80スープラなどなど歴代スポーツモデルで数多くの記録を打ち立て、名チューナーとして確固たる地位を築いたVeilSide(ヴェイルサイド)。ハイパーフォーマンスはもちろんのこと、独自の感性により存在感のあるデザインにまとめ上げるカスタムワークにおいても他の追随を許さず、ハリウッド映画「ワイルドスピード」に登場する車両の製作も手がけ、VeilSideのカスタムカーに込められたその世界観はたくさんのクルマ好きを魅了し続けている。
そんなVeilSideが東京オートサロン2022の会場でお披露目したのが、3リッター直6モデルのトヨタ スープラRZをベースに創りあげた「VeilSide VFS90R」である。ボリューム感のあるボディパーツがクルマ全体を覆うように取り付けられることでイメージを大きく変える「VeilSide Fortune Model」の継承車両として位置づけられるが、その姿は想像以上にアグレッシブ。「Fortune 03 Supra」など80スープラにおいても魅力的なフォーチューンモデルが登場したが、「VeilSide VFS90R」は躍動感のあるラウンドシェイプを採用した90スープラのオリジナルデザインを増幅するかのような艶やかさを湛え,見る者を惹きつけずにはいられない。
「VeilSide VFS90R」がまとうボディパーツは大きく分けて、「フロントバンパー」「フロントフェンダー」「サイドスカート」」「リアフェンダー」「リアスポイラー」「リアバンパー」「ボンネット」の7アイテム。フロントバンパーはボンネットから連なるシャープなラインがセンターセクションに続き、鼻先が突き出るようなデザインが特徴だ。加えて3分割されたインテーク、大きく張り出しサイドまで回り込むスポイラーなど個性的なディテールもちりばめられている。また彫刻刀で一気に削り取ったかのようなフロントフェンダーの鋭いエッジや、ボンネットサイドのラインも実に印象的である。
さらに圧倒的な存在感を放つのが、サイドスカートからリアフェンダーにかけてのボリュームある造形。リベットをあしらいワイルドなイメージを醸し出しつつ、ここにもシャープなラインを加えることで多彩な表情を演出している。そして、フロント255/30ZR20、リア345/25ZR20のNITTO INVOを組み合わせたホイールは、VeilSideのオリジナルモデル「ANDREW RACING Forged V」。VeilSideが手がけた多くのカスタムカーが装着した往年のモデルを復活させたもので、大きくとられたリム幅が90スープラにさらなる力強さを与えている。
それにしても感心させられるのは、デザインに合わせて塗り分けられたボンネットフードなども含め、これだけ強烈なインパクトを持つ各ボディパーツが見事に調和し、VeilSideならではのクールなかっこよさを実現していることだ。その完成度の高さに、カスタムカー製作に対する豊かなノウハウ、卓越した技術力を感じずにはいられない。