軽バンでモータースポーツを楽しんでもイイじゃない

N-VANといえば、ワイドな助手席側開口部や多彩なシートアレンジによる広い室内空間を実現した、新しいスタイルの軽バン。その使い勝手の良さから、仕事の道具としてだけでなく、アウトドア派を中心に趣味の相棒としても注目を集めている。ここでは、ホンダ＆無限ブースに展示されたカスタム例を3つご紹介したい。まずは無限が東京オートサロンで展示したN-VAN。サーキットスタイルがコンセプトで、「俺のトランポ」、「俺たちのモーターホーム」をキーワードに、参戦も観戦も楽しめる1台に仕上げている。

エクステリアにはフロントアンダースポイラーやフロントグリルガーニッシュを備えるほか、専用サイズ&デザインで開発したアルミホイールを装着することで、精悍な見た目とフットワークの向上を図った。また、TEAM MUGENトランポをベースとしたカラーリングを施すことで、レーシーなルックスを演出している。

 

軽バンでモーターサイクルを満喫してもイイじゃない

人気お笑いコンビ、チュートリアルの福田さんが考案…、いやモーターサイクル好きのバイク芸人を自称する福田さんがホンダに熱望したというカスタマイズN-VAN「FUKUDA-LAND」がホンダブースに登場。

FLEXがカスタマイズを担当したというこのフクダーランド、赤をベースに白と黒のラインを入れたボディカラー、ルーフ上のキャリアやサインボードといった派手なエクステリアが目を引くが、それはホンの序の口。アウトドアでも大迫力でレース観戦ができる格納式大型モニター、積んできたバイクに跨ってバーチャル走行体験ができるバーチャルバイクライドなど、“ココまでやるか!?”というほど、ユニークなカスタムされている。

そして、福田さんってホントにバイクが好きなんだ、と感じるのが、フロアがアルミの縞板で補強されていること。つまり、トランポとしての機能もしっかり向上しているのだ。福田さんのバイク愛が溢れ過ぎ、もはや冗談なのか本気なのか分からない……、と笑ってしまいそうだが、個性的なアイデアを盛り込みつつ、バイクもしっかり運べる、そんな使い方にもしっかり応えるあたり、やっぱりN-VANはタダ者ではないのだ。

 

軽バンでアートしたってイイじゃない

昨年の夏、ホンダは「あなたの夢を叶える　世界に1台のN-VANを作ろう」というプロジェクトを実施、ツイッター上でアイデアを募集した。フクダーランド号とならんで、ホンダブースに展示されたN-VAN アートスタンド号は厳正な審査を経て選ばれた受賞作で、移動式のイラスト工房兼ギャラリーとなっている。応募した“ちひろ”さんはイラストレーターで、仕事にも趣味にも使えるアートを発信できる場として、ご自身の人生を表現したようなクルマを作りたかったそう。ローラーとハケで手塗りされたブルーグレーのボディの中には、似顔絵を描くためのテーブルや画才入れ、ディスプレイ用テーブルなどが積み込まれているが、一人で簡単に組み立てられるよう工夫が施されている。他にもさまざまなアイデアが盛り込まれているが、「コレは楽しそう！」「こんな使い方もあったか」と、思わず感心してしまう1台となっている。