• TOKYO AUTO SALON 2022
  • 2022年1月21日

【東京オートサロン2022】STIパーツで走る楽しさを磨きあげたSUBARU車が勢揃い。“電動化”の提案も積極的に!!【SUBARU BRZ STI performance、WRX S4 STI performance CONCEPT、LEVORG STI performance CONCEPT、SOLTERRA STI CONCEPT、STI E-RA CONCEPT】

走る、曲がる、止まる。クルマを操るというこのシンプルな快感を、すべてのクルマで追い求める。そんなクルマづくりにこだわるスバルは、“スポーツ”というキーワードを全面に押し出した展示を披露。スバリストだけでなく,多くのクルマ […]

走る、曲がる、止まる。クルマを操るというこのシンプルな快感を、すべてのクルマで追い求める。そんなクルマづくりにこだわるスバルは、“スポーツ”というキーワードを全面に押し出した展示を披露。スバリストだけでなく,多くのクルマ好きを熱くさせるメッセージを送った。

STIパーツを数多く装着した量産車は、注目の新型BRZをベースにした「SUBARU BRZ STI performance」をはじめ、一部参考出品となるパーツも盛り込まれた「WRX S4 STI performance CONCEPT」、「LEVORG STI performance CONCEPT」が登場。さらにスバル初のEVとして話題の「SOLTERRA(ソルテラ)」のコンセプトモデル「SOLTERRA STI CONCEPT」もブースを飾った。

一方、今後のモータースポーツ車両開発に対する新しいチャレンジとして「STI E-RA CONCEPT」が世界初公開されたほか、2021年シーズンのSUPER GT GT300クラスを制した「SUBARU BRZ GT300 2021」もブースを彩っている。プレスカンファレンスでは2022年におけるモータースポーツ活動についても発表。SUPER GTは引き続きGT300クラスにSUBARU BRZ GT300で参戦し2連覇を狙い、新車両で激しいバトルが行われるGAZOO Racing GR86/BRZカップもスバルファンにとっては大注目。加えてスーパー耐久シリーズに、カーボンニュートラル燃料を使用したSUBARU BRZでチャレンジすることがアナウンスされ、2022年はBRZづくしの1年となりそうだ。

もちろんWRX STIによるモータースポーツ活動も活発に行われる。WRX STI NBR Challengeでニュルブルクリンク24時間耐久レースへ3年ぶりの参戦を予定しており、全日本ラリー選手権にはSUBARUのサポート選手がWRX STIで参戦。モータースポーツ活動を通じてのファンコミュニケーションを大切にしているメーカーであることがはっきりと伝わってくる。

 

STIパーツ満載の「SUBARU BRZ STI performance」

会場のあちらこちらで新型BRZのカスタムカーを見かけたが、やはり見逃せないのが“本家本元”の仕立てだ。BRZ Sグレードをベースにした「SUBARU BRZ STI performance」には、数多くのSTIパフォーマンスパーツが装着されており、まずエクステリアではフロント/サイドアンダー/リヤサイドアンダーの各スポイラーのほか、リヤアンダーディフューザー、スカートリップ、ドライカーボンリヤスポイラーを装着。フロントフェンダーガーニッシュ、ドアハンドルプロテクター、トランクリッドガーニッシュなどもスポーティな雰囲気を盛り上げている。

また、足回りはSTIコイルスプリング、STIドリルドディスク(前後)をセットし、マットブロンズのSTIパフォーマンスホイール(BBS 18インチ)も実に魅力的。加えてパフォーマンスマフラーを装着し、リアビューを迫力あるものにしている。このほか、インテリアにはレザーシフトノブ、ドアインナープロテクター、サイドシルプレートセット、フロアカーペットなどのSTIパフォーマンスパーツが盛り込まれていた。

ちなみに、SUPER GT GT300クラス チャンピオン獲得を記念し、ドライカーボンリヤスポイラーとSTIパフォーマンスホイール,そして特典として記念エンブレムをセットにした「SUBARU BRZ STI GT CHAMPION PACKAGE」が期間限定で2022年4月30日まで販売されるというから、BRZオーナーはこちらも要チェックだ。

 

より精悍に装った「WRX S4 STI performance CONCEPT」

2021年11月に国内販売がスタートしたばかりの新型WRX S4も、STIパフォーマンスパーツを多数装着したコンセプトモデルがブースに並んだ。WRX S4 STI Sport R EXグレードをベースにしており、STIのイメージカラーであるチェリーレッドを配したフロント/サイドアンダー/リヤサイドアンダー・スポイラー、リヤアンダーディフューザー、スカートリップ、ドアミラーカバーがインパクト大。現時点では参考出品だったが、ドライカーボンリヤスポイラーやパフォーマンスマフラーも魅力的なアイテムだ。

VBH型WRX S4には、RAYS製18インチ パフォーマンスホイールのほかBBS製19インチの設定があるが、展示車両はENKEI製を装着。グロスブラックのスポークの奥にはSTIドリルドディスクが覗く。このほか、フレキシブルタワーバー、フレキシブルロードスティフナーなど人気のアイテムでカスタムされていた。

 

挿し色がオシャレな「LEVORG STI performance CONCEPT」

スバルと言えば、このスポーツワゴンも必見。「LEVORG STI performance CONCEPT」は、レヴォーグに追加設定されたばかりの2.4L 直噴ターボエンジンを搭載するハイパフォーマンスグレード、LEVORG STI Sport R EXをベースに、STIパフォーマンスパーツやワゴンならではの使い勝手を向上させるアイテムを装着した。

注目は参考出品ながらレヴォーグを華やかに彩ったフロント/サイドアンダー/リヤサイドアンダー/リヤアンダー・スポイラー。現時点でSTIパフォーマンスパーツに設定されているグロスブラックのタイプとは異なりチェリーレッドにペイントされ、ドアミラーカバーも同様のカラーをセットした。このほかマットガンブラックのRAYS製18インチ パフォーマンスホイールを装着し、3Dカーゴマット、LEDリヤハッチライト、カーゴステップパネルなど、ワゴンモデルの利便性を高める装備もチョイスしていた。

 

早くもSTI色に染まった「SOLTERRA STI CONCEPT」

2021年11月に発表され2022年の発売が予定されている、スバル初のバッテリーEV「SOLTERRA(ソルテラ)」。スバルがグローバルに展開する新型SUV EVだが、SUBARU/STIらしいスポーティなモデルとして提案したコンセプトモデルが「SOLTERRA STI CONCEPT」である。

カスタムはエクステリアパーツが中心で、STIのロゴをあしらったグロスブラックの大型ルーフスポイラーが目をひく。さらにチェリーレッドのフロントリップスポイラー、サイドステップ、リヤアンダースポイラーを取り付け、ホイールの一部もチェリーレッドにペイントした。

 

新たな競技車両のカタチ、「STI E-RA CONCEPT」

そして、これからのSUBARU/STIのイメージを牽引していく役割も持つ注目のマシンが「STI E-RA CONCEPT」。東京オートサロン2022を初披露の場所として選んだ「STI E-RA CONCEPT」は、カーボンニュートラル時代に向けて、モータースポーツの世界で新しい技術の経験と修練を積むことを目的にプロジェクトが進められている、100%バッテリーで駆動する電気自動車である。

「STI E-RA CONCEPT」は2シーターのGTカーベースとなるモータースポーツ車両で、最高出力800KW(1088馬力)、4モーター4輪独立トルクベクタリング式AWDを採用。モーターはヤマハ発動機と共同開発となるハイパーEV向けギア・インバーター一体式大トルク高回転タイプとなる。

車体はカーボンモノコック製で、SUBARU BRZ GT300のノウハウを投入。電動化されたモータースポーツが増えていく中、準備を整えておくという意味合いもあるが、現状では参戦できるカテゴリーがないため、ドイツのニュルブルクリンク北コースを400秒(6分40秒)で走ることを目標に定めている。