• TOKYO AUTO SALON 2022
  • 2022年1月17日

【東京オートサロン2022】オリジナルモデルへのリスペクトが込められた、愛らしさ全開のサブロク軽【Kカー/コンパクトカー部門 最優秀賞 FAF BEACH VAN】

「フォレスト・オート・ファクトリー(FAF)」は、軽バンや軽トラ用のオリジナルリフトアップキットで知られ、今回も“ちょいアゲ”したエブリイを持ち込んだ。けれど、展示はそれだけにとどまらない。個性際立つ往年の“サブロク”軽 […]

「フォレスト・オート・ファクトリー(FAF)」は、軽バンや軽トラ用のオリジナルリフトアップキットで知られ、今回も“ちょいアゲ”したエブリイを持ち込んだ。けれど、展示はそれだけにとどまらない。個性際立つ往年の“サブロク”軽を3台、ブースに並べたのである。ホンダ・バモスをベースにした「FAFビーチクルーザー」、ダイハツ・フェローバギーを美しく仕上げた「FAFビーチバギー」、そしてスバル360カスタムへ絶妙に手を加えた「FAFビーチバン」。1960年代から70年代にかけて生産された愛らしい軽自動車に、さらなる輝きを与え披露している。

まるで三兄弟のような微笑ましい佇まいに足を止めた来場者も多かったと思うが、その中で「東京国際カスタムカーコンテスト2022 Kカー/コンパクトカー部門 最優秀賞を獲得したのが「FAFビーチバン」。スバル360といえば“てんとう虫”の愛称で親しまれ,日本のモータリゼーションの進展を支えた一台である。“カスタム”はその商用バンで、スクエアかつ容量のある荷室を確保するためリア回りのデザインを大きく変更し、上ヒンジのテールゲートを備えている。こちらのベース車両は1968年式で、レストアを行った上で個性あふれるカスタムを施している。

まず目につくのは“ルーフ”だろう。全面が木製のバーで再構築されているのだ。オリジナルルーフは樹脂パネルなのだが、その部分を取り外し13本のウッドバーを並べている。木材を貼り合わせて丁寧に加工したバーがクルマの雰囲気にとてもよくマッチして、これは素晴らしいアイデアだと感心した。室内に収まったら、心地よい開放感に包まれることだろう。ルーフ以外にもダッシュボードやラゲッジなどにウッドがあしらわれ、暖かみのあるインテリアを演出していた。

加えて内外装の色使いにもこだわりがたっぷり。ボディカラーはアイボリーとオレンジの2トーンに塗り分けられているが、マットなペイントで派手さを抑えているのが好印象。さらにインテリアに目を移すと、シートやトリムにはストライプ柄の生地を配してポップなイメージを醸し出している。荷室スペースにはコンロやカップがディスプレイされ、確かにこのクルマで海辺へ出かけたら気持ちがいいだろうなと想像がふくらんだ。その一方で、このクルマに強く惹かれる理由は、オリジナルモデルの魅力を大事に思ってカスタムしていることが伝わってくるからだろうと感じた。そして、そんなクルマづくりは、どれもステキな三兄弟に相通じるものなのである。