マツダ RX-7(FD3S)を走らせるための、5つの手順
既にオーナーの皆さんにとっては常識かと思いますが、これから誕生する新たなオーナーのためにも、マツダ RX-7(FD3S)を走らせるための手順を記載しておきますね。
マツダ RX-7(FD3S)を愛して止まない皆様、こんにちは。
前回、『もうマツダ RX-7(FD3S)を走らせるべきではない、4つの理由』と題し、如何にマツダ RX-7(FD3S)が貴重であり、保護すべき対象であるかをお伝えしました。
コメント等で全員の賛同・共感を得られ、皆様のFD3Sに対する愛情・信仰が確認でき、嬉しい限りです。
しかしながら、どうしてもRX-7(FD3S)を走らせなければならないシーンが出てくると思います。
オーナーは、RX-7(FD3S)がこの世に存在する喜びを皆に共有し、伝導していく義務が課せられていますゆえ、お目出たいシーンでは、RX-7(FD3S)によるパレード走行が欠かせません。近年では「神具」であったり、3種の神器に加えて4つめの「神器」として認知され始めています。
既にオーナーの皆さんにとっては常識かと思いますが、これから誕生する新たなオーナーのためにも、マツダ RX-7(FD3S)を走らせるための手順を記載しておきますね。
1. 走行の許可を得る
ご存じの通りFD3S様は、人間より遙か上の存在であらせられます。よって人間ごとき存在は、FD3S様に「乗車走行許諾」を得る必要があります。
よくFD3S様に対し、勘違いをして「よぉ相棒」などと軽々しい呼び方をしたり、「わかってる、お前は走りたいんだよな…」などと自己陶酔気味なオーナー様がいらっしゃいますが、それは無礼極まりない行為です。口を慎みたまえ。
FD3S様から許諾を得る方法は様々ですが、FD3S様へ直接話しかける・心の中で念じる・LINEでメッセージを送る等、お好きな方法でかまいません。
中でもオススメはお手紙を書くことですね。許諾のお返事を頂けるタイムラグを考えると、走行日の1ヶ月前には出すべきです。
許諾を得られましたら、心の中で「ありがとうございます…ありがとうございます…」とローターの数だけは謝辞を述べましょう。
許諾を得られない場合、残念ですが走行はできません。許諾を得られるよう、FD3S愛情精神修行を行ってください。必ずFD3S様は応えてくれます。
2. 洗車・整備をする
許諾を得られただけでは走らせることができません。しばらくお眠りになられていたFD3S様に、目をお覚まし頂くためには入念な作業が必要です。
まずバッテリーをフル充電しましょう。しばらく乗らないと確実に電圧が弱まっています。寒い時期は始動困難に陥りますし、夏のエアコン全開時期は信号待ちで突然プスンとエンストするFD3S様に特有の持病があり、再始動へ手こずった日にゃあFD3S様へ大変な赤っ恥をかかせることになってしまいます。
油脂類の交換も怠ってはいけません。エンジンオイルは1,000km毎、もしくは3ヶ月毎の交換が義務付けられています。オイルフィルターも2回に1回は交換が必要です。
プラグもトレーディング、リーディング双方チェックを忘れずに。汚れがあれば即交換です。しっかりケアすることでミスファイアの発生頻度も減ります。ついでに排気ガスが目にしみる具合でキャタライザーの寿命も確認しましょう。
そして最も重要なのは、洗車です。美しいFD3S様をより美しく公道でお披露目するには、チリ一つ無い、ピカピカトゥルットゥルの状態にせねばなりません。しっかり水洗いした後、コーティング剤をこれでもかとタップリ塗りたくり、磨き込みましょう。
ガソリンスタンドで洗車・コーティングする場合、なるべく他人の目に触れぬよう24時間営業のスタンドを選び、丑三つ時に移動して行います。FD3S様を汚れた状態で公道で走らせることはギルティ。他オーナーから訴えられる可能性があります。
3. 紳士に走行する
高貴なFD3S様を運転するには、それにふさわしい走り方が必要です。
まず当然のことながら、ドライバー自身の身なりをしっかりとしなければなりません。FD3S様に恥をかかせるわけにはいけませんよね。ドレスコードはフォーマルスーツ。ノータイはNGです。ジーパン等もってのほか。ユニクロ、しまむらもレギュレーション違反です。
なお腕時計は車体を傷つける可能性があるため、乗車時は外す必要があります。
また肥満も好ましくありません。重量増加はロータリーエンジンに負荷を与えてしまいます。BMI30を越えている場合、今すぐライザップに申し込んで下さい。
実際の運転は、極力ゆっくりと走行することが重要です。
ゆっくり走れば走るほど、ギャラリー1人あたりに見て貰える時間が長くなる=幸せな時間をより多く提供できるワケです。安全運転も兼ね、一石二鳥ですよね。
アクセル全開で急加速するなど愚の骨頂。そんな珍走的走りは他車種へ譲りましょう。それだけさらにFD3S様のブランド価値が向上します。
なお、かけてよいブースト圧は0.5kg/cm2までです。それ以上はエンジンの寿命を奪いかねません。うっかり0.7kg/cm2までかけてしまった時には1分間のピットストップ・ペナルティとなります。もし1.0kg/cm2までオーバーシュートしてしまった場合は即座に走行停止し、FD3S様へ土下座して謝りましょう。
また、エンジン回転数も5,000rpm以下に収める必要があります。もし7,500rpm以上回してしまった場合、車内にピーッ!と警告ブザーが鳴り響き、その時点でマツダ RX-7(FD3S)の所有権が剥奪されます。
4. 保管する
走行後、保管を完了するまでが走行です。
出発前と同様に洗車・コーティングをし、キズ等がないかを確認、あればデントリペアしておきます。その後しっかり車体カバーをかけ、冷暗場所に保管しましょう。
5. 謝辞を述べる
最後に感謝の意をFD3S様へ伝えましょう。やはりお手紙がいいですね。今回の走行を詩にして記載するのも良いでしょう。次回走らせるときも、快く許諾を得られるはずです。
まとめ
いかがでしたか。
マツダ RX-7(FD3S)を走らせることは、全ての人類と喜びを共有すること、全てはFD3S様のために行うことであることを肝に銘じ、マツダ RX-7(FD3S)を大切に保管し、後世へ伝えていきましょう。
新しくマツダ RX-7(FD3S)オーナーになりたい方へ
既に絶版となっているため、中古車でしか手に入れる術がありません。
その中での中古車物件選びですが、これから「大切に所有していきたい」のであれば、最終型となる6型で低走行(5万キロ未満)を狙っていくのが良いでしょう。ノーマルに近い程良いですね。最終型のホワイトメーターパネルはとてもカッコイイですよ。
こういった条件を持つFD3S様の中古車相場は高値になりつつありますが、良好な状態を維持できれば、数年後には価値が更に上がってくると言えます。
イジることが前提ならば、乱暴な言い方をすれと「どれを選んでもOKです」どこかイジれば他もイジることになり、近い未来に待ち構えるエンジンオーバーホールの宿命からは逃れられません。
普通に乗っていても6万キロ毎にオーバーホールをするぐらいの気持ちでいると良いでしょう。
5万キロ以下、FD3S最終6型の中古車物件
最終の6型(2000年〜2002年式)の平均相場は220万円〜350万円程度です。高額な物件は450万程度するモノもあります。新車価格を超えていますね。特に限定車の“スピリットR”、“タイプRバサーストR”の人気が高く、販売価格も高めの物件が多いです。
数ある中古車物件の中から、気になるFD3S最終型の中古車物件をピックアップしてみました。
マツダ RX-7 タイプRB
車体価格:228万円
走行距離:4.5万Km
マツダ RX-7 タイプRバサーストR 限定車 HDDナビ 追加メーター 6型
車体価格:239万円
走行距離:4.5万Km
マツダ RX-7 タイプRバサーストR 限定車 HDDナビ 追加メーター 6型の詳細
マツダ RX-7 スピリットRタイプB最終後期5MT専用赤革S専用DVDナビ
車体価格:399.9万円
走行距離:3.8万Km
マツダ RX-7 スピリットRタイプB最終後期5MT専用赤革S専用DVDナビの詳細
マツダ RX-7 スピリットR タイプA 専用レカロ 専用BBS
車体価格:448万円
走行距離:4.6万Km
マツダ RX-7 スピリットR タイプA 専用レカロ 専用BBSの詳細