KUHL JAPAN PROJECT R35 GT-R、HKS ZERO-R – チューニングの概念を変えたこのGT-R!

好き嫌いはあれど、いつの時代も東京オートサロンの顔と言える1台が日産GT-R。GT-Rの新旧代表チューニングカーを独断と偏見で、TASUG編集部が選んでみました。

KUHL JAPAN PROJECT R35 GT-R

KUHL JAPAN PROJECT R35 GT-R

引用:flickr.com

まずR35 GT-Rは当初は「チューニングしづらいクルマ」と言われていましたが、デビューから8年経った今、R35 GT-Rのチューニングは熟成極まってきたという感じです。ハードなものになるとそのパワーは1000psをオーバーします。

そんな機能系パーツを中心とした硬派なチューニングが多いGT-Rですが、2015年に愛知県を本拠地とするメーカー「KUHLジャパン」から出展された「KUHL JAPAN PROJECT R35 GT-R」は、その外観に圧倒されてしまう一台。2015年の東京オートサロンでカスタムカーコンセプト2015グランプリを受賞した一台。

70mmワイド化されたフェンダーも迫力ですが、3Dペイント、さらにエングレービング(金属彫刻)という新しい手法によりカスタムされたボディはまるで芸術作品のような仕上がり。「KUHL JAPAN PROJECT R35 GT-R」は、金属から削り出したようなボディがすさまじい。よく見るとヘッドライトもノーマルとは違います。

もちろん見た目だけではなく、エンジンから足回りまで、トータルで仕上げた完成度の高さは素晴らしいもの。やはりGT-Rの存在感あってこそ、このボディーワークも映えるというものでしょう。

HKS ZERO-R (BNR32)

1990 HKS ZERO-R 引用:en.japanclassic.ru

そして1989年発売のR32GT-Rも、数多くのチューニングカーが東京オートサロンを彩りました。中でも最初期に強烈な印象を残したのが、「HKS ZERO-R」でしょう。

HKSがヨーロッパのコンプリートカーに負けないクルマを作る、という意気込みの中、GT-Rの発売直後から2年の歳月をかけて開発したクルマです。

1990 HKS ZERO-R 引用:en.japanclassic.ru

タービンをギャレット製のシングルとし、F-CONで制御してパワーは450ps。今の基準で考えてしまうとノーマルでもこの位の馬力を持つクルマは珍しくありませんが、当時は衝撃的なハイパワーでした。

テストコースやサーキットだけでなく、アウトバーンやニュルブルクリンクでテストを重ねたというのも、チューニングカーとしては初めての試みだったのではないでしょうか。

チューニングカーはパワーや速さだけじゃなく、トータルバランスが大事だということを我々が強く意識したのはこの「HKS ZERO-R」の登場でした。まさしく日本のチューニングの新しい時代を切り開いた歴史的なクルマだったといえます。

1991年の東京オートサロンで国産コンプリートカー部門1991グランプリを受賞した「HKS ZERO-R」。トータルで仕上げたクルマをコンプリートカーとして販売するという、画期的な手法も話題となりました。

コメントを投稿する