発売に期待大!WRX S4 & BRZの“STI Sport CONCEPT”は大人の上級グレード
東京オートサロンのスバルブースで最も人だかりができていたのがWRX S4とBRZの2台の“STI Sport CONCEPT”が置かれたスペースだったのだ。
東京オートサロンのスバルブースを訪れて、驚いたことがあった。
一段高いステージに展示されたレーシングマシン、WRX STI NBR CHALLENGE 2016の前に、ちょうどキャンギャルが登場したところへ遭遇。これは混み合いそうだなと思い、奥まで入るのをためらっていると、最も人だかりができていたのがWRX S4とBRZの2台の“STI Sport CONCEPT”が置かれたスペースだったのだ。
STI Sportといえば、デビュー以来大人気のミドルステーションワゴンのレヴォーグに、通常グレードとして設定された新たなグレードである。レヴォーグ×STIという取り合わせの威力は絶大で、昨年5月に登場した際の初期受注はレヴォーグ全体の半分近くに迫る勢いだったという。
そんなSTI Sportグレードを、他の車種にも拡大しようと東京オートサロンの会場に持ち込まれたのが、WRX S4 STI Sport CONCEPTとBRZ Sport CONCEPTという2台の参考出品モデルだったわけだ。
そのうちWRX S4バージョンのカスタマイズ内容を確認してみると、やはりレヴォーグのそれを踏襲している様子。ドリルドブレーキローターがちょっとアグレッシブだが、あからさまなローダウンはせずに、フレキシブルタワーバーなど、わかる人には嬉しいSTIのスポーツパーツが装着されている。
シックなボルドーカラーのインテリアもレヴォーグ版に準ずるものだ。つまり、走行性能と上質な内外装を追求した“大人”な上級グレードといった立ち位置なのである。
スバルのモータースポーツやチューニングパーツ開発などを手掛けるSTI(スバルテクニカインターナショナル)が手がけたWRXといえば、即完売の限定車 S207や、今年の3月まで受注しているWRX S4 tSがあるが、STI Sportは通常ラインナップとして設定されるもの。より幅広く、STIバージョンの魅力を届けたいという訳。だからこそ、例えコンセプトモデルであってもスバルファンの熱い視線を浴びているのである。反響が高ければ販売するというが、その完成度の高さと会場での反応を見れば、それはもう確実と感じるステキな1台だった。