【東京オートサロン2019】エングレービングとIZ METALの最強コラボ【インポートカー部門 最優秀賞】
世界初、メタル塗料の大いなる可能性 インポートカー部門の最優秀賞に輝いたのはROHANが出展したMETAL IMPALA。1958年式のシボレーインパラをまずレストアし、その上で職人によるエングレービング(彫刻)とオリジ […]
世界初、メタル塗料の大いなる可能性
インポートカー部門の最優秀賞に輝いたのはROHANが出展したMETAL IMPALA。1958年式のシボレーインパラをまずレストアし、その上で職人によるエングレービング(彫刻)とオリジナル塗料、IZ METAL(アイズメタル)によるメタル塗装がボディ全面に施されている。
エングレービングとは、ボディに均一な厚みで下地をつくり、手作業で丹念に彫刻していく繊細な手法。立体感にあふれるのはもちろん、光の加減によって生まれる陰影が様々な表情を見せてくれる。
一方のIZ METALとは、ROHAN井澤氏が10年以上の歳月をかけて開発した唯一無二のメタル塗料。主成分はアルミで輝度が高く、金属を磨いたような質感に仕上げられるのが大きな特徴。
反射率だけで言えば、銀を主成分とするメタル塗料の方がたしかに上回る。しかし、酸化しやすく耐久性も低いというデメリットがある他、紫外線で変色したり黒ずんだりすることも避けられない。その点、アルミなら施工後の酸化や変色が起こりにくく、紫外線の影響も受けなくて済む。
さらに、塗装設備と乾燥設備があれば、スプレーガンひとつで塗装できるのがIZ METALの特徴。つまり、一般的な鈑金工場での施工が可能というわけだ。発表以降、世界中からリクエストが殺到していたが、何年にも及ぶテストを繰り返し、ようやく販売にこぎつけたのもIZ METALにおけるトピックだと言える。
エングレービングの上にIZ METAL塗装が施されたインパラのボディは、金属的な輝きと光沢に満ちあふれ、それが塗装によってもたらされたものとは信じられないほど。
製作に費やされた時間と手間を思うと、これはドレスアップやカスタマイズというひとことではとても済ませられず、もはや芸術作品と言っても決して大げさではない。