【東京オートサロン2019】ミラ トコットをベースに際立つ個性を演出した三兄弟
キャラクター分けが上手なダイハツの本領発揮 ダイハツのブースは今年も熱かった。CFRP製の流麗なルーフを装着した「コペン クーペ」は200台限定で販売されるというし、まさかのコラボで登場したコペン GRスポーツ コンセプ […]
キャラクター分けが上手なダイハツの本領発揮
ダイハツのブースは今年も熱かった。CFRP製の流麗なルーフを装着した「コペン クーペ」は200台限定で販売されるというし、まさかのコラボで登場したコペン GRスポーツ コンセプトも市販予定。さらに“カリフォルニア工務店”なんて屋号が入ったオシャレなハイゼットトラックやインパクトのある顔立ちのトール・プレミアム、さらには1960年代に日本グランプリや鈴鹿1000kmレースに出場した往年のプロトタイプスポーツカー「ダイハツP-5」までが美しくレストアされてブースを彩った。 そんな中で、かなり気になったのが3台並べられたミラ トコットによるカスタマイズのプロポーザルだ。市販車のラインナップでも、ブーンにスタンダードモデルのほか「スタイル」と「シルク」という専用の内外装を与えたバージョンを用意しているから、こんなトコット3兄弟が実際に登場してもおかしくないよなと思ってしまう。主にバンパー交換によって三者三様のキャラクターが与えられているが、それは「スタイル」「アクティバ」「スポーツ」を揃えるキャストに近い。
シンプルなミラ トコットだからこそ、いろんなカラーに染めやすい
まずはミラ トコット エレガント バージョン。
ホワイトのボディカラーにクロームメッキ調のフロントグリル、ボンネットオーナメント、サイドモールなどを組み合わせ、ホイールはブラポリをチョイス。
シックな雰囲気を漂わせつつ、高級感あふれるエクステリアに仕立てている。内装も白×ブルーチェックのシートやオリジナルの加飾パネルで明るくまとめた。キャストならスタイルにあたる仕様だ。
続いてミラ トコット アクティブ バージョンは、クラシックなデザインのルーフキャリアを組み合わせつつ、バンパー下端にはアンダーガード風のデザインを施している。つまり、キャスト・アクティバ的にSUV、レジャービークルっぽいまとめ方をしていてなかなか可愛いが、淡いグリーンのボディカラーにオフホワイトのホイールというのは……やっぱり日産パオですよね。
そして3台目はミラ トコット スポルツァ バージョン。昨年のオートサロンでも「SPORZA」シリーズを展示していたが、このモデルもそのコンセプトを踏襲した高性能をイメージさせるもの。
オレンジがかった赤とブラックのボディカラーが実にスポーティだが、シャレード・デ・トマソやミラTR-XXといった、往年のダイハツ製ホットハッチを思い出したオジサンも多いはず。ゴールドカラーのワーク・マイスターS1Rもよく似合っていた。で、こちらはもちろんキャストならスポーツというわけ。
う〜ん、なんともうまく差別化されていて雰囲気もいいな、なんて感心してしまったが、それはベースとなったトコットがシンプルなデザインでまとめられていることが大きいと思う。なにも書かれていない白い画用紙に、思い思いに楽しみながら描いていったらこうなった。そんな感じなのだ。ぜひとも、魅力溢れる兄弟や姉妹を増やしていってほしいなと夢見てしまった。