• TOKYO AUTO SALON 2019
  • 2019年1月16日

【東京オートサロン2019】近未来のカスタムはこうなる!? 斬新な提案が詰まったレクサスUX

 話題のプレミアムコンパクトSUVを素材にチョイス 「BEYOND the EMOTION ~次世代カスタマイズを提案し、クルマをもっとエモーショナルな存在に~」というテーマを掲げているモデリスタ。トヨタのオフィシャルな […]

 話題のプレミアムコンパクトSUVを素材にチョイス

「BEYOND the EMOTION ~次世代カスタマイズを提案し、クルマをもっとエモーショナルな存在に~」というテーマを掲げているモデリスタ。トヨタのオフィシャルなカスタマイズパーツを手がける立場にあるけれど、エアロパーツなどはけっこう攻めたデザインで、「オッ」と思わせてくれる。

今年のオートサロンではTRDとともに多彩なカスタマイズモデルを展示したが、ひときわ異彩を放っていたのが「UX MODELLISTA Concept」だ。レクサスブランドからデビューしたばかりのコンパクトSUVをいち早くモディファイ。個性的なボディパーツとともにLEDディスプレイを多用し、斬新なボディパーツも投入している。ただし、あくまでコンセプトモデルの域を出ず、内外装を彩ったアイテムの市販予定はないという。

大型ディスプレイグリルが手軽にクルマを変化させる

「クルマが進化していく中で、カスタマイズのあり方や手法もどんどん変わっていくはず。そんな新しいクルマの楽しみ方のひとつをご覧いただこうと企画しました」という担当者の言葉どおり、UX MODELLISTA Conceptはフロントグリル部に大型ディスプレイを設置し、さまざまなグラフィックを映し出すことで、“クルマの見ため”を変化させるという新しい試みを行っている。愛車を自分好みにするとき、まずはパーツを交換するというのが基本だけれど、ディスプレイの映像を変化させることでカスタマイズを成立させるというわけだ。

「スマホの待ち受け画面のビジュアルやパソコンの壁紙を変えるのと同じイメージですね。このクルマはグリルだけですが、ボディのさまざまな部分に盛り込めば、さらに印象は大きく変わると思います」なるほど、その日の気分に応じて、手軽にカスタマイズが楽しめる……そんな時代がもうすぐそこにあるのかもしれない。

このグリルのLEDディスプレイは、色や模様を変えるだけでなく絵や文字を表示することもできる。だから他のドライバーや歩行者とのコミュニケーションをとる手段として活用することも可能だ。ずっとディスプレイを眺めていたら、横断歩道を渡る歩行者の絵や「THANK YOU」の文字が電光掲示板のように流れてきた。これとAI技術を組み合わせれば、車内から片手を上げたり、ハザードランプで合図したり(あれはあれで危ないなんていう話もあるけれど……)といった必要もなくなるに違いない。

ミラーレス化が新しいカスタマイズを生むかもしれない

さて、UX MODELLISTA Conceptにはもうひとつの目玉があった。レクサスESが先鞭を付けたカメラモニタリングシステムによるミラーレス化を、このクルマにも盛り込んでいるのである。
「ドアミラーがなくなると、クルマはよりスマートでカッコよくなりますし、デザインの自由度も上がります。そこで、カメラの装着をボディパーツのデザインと合わせて提案しました。あくまでコンセプトをカタチにしたという段階ですが、新しい表現ができたと思います」と担当者が説明するように、アグレッシブな意匠のフロントフェンダーの上部には、サイドカメラへとつながるシャープなラインが加えられていた。クルマの家電化なんてことも言われるけれど、新しい技術を上手に使えば、クルマはもっともっと楽しいものになっていくのかも。なにはともあれ、ディスプレイグリルは早く実用化してほしいなぁと期待しているのである。