• TOKYO AUTO SALON 2019
  • 2019年1月24日

【東京オートサロン2019】NISMOの技術を結集したEVレーシングカー登場!

ツインモーター&四輪駆動システムへと劇的進化 日産のモータースポーツ活動を担うNISMOのテクノロジーを用いて開発されたEVレーシングカーが登場。といっても、同様の成り立ちを持つマシンとしては、2011年に初代リ […]

ツインモーター&四輪駆動システムへと劇的進化

日産のモータースポーツ活動を担うNISMOのテクノロジーを用いて開発されたEVレーシングカーが登場。といっても、同様の成り立ちを持つマシンとしては、2011年に初代リーフをベースとするリーフNISMO RCが発表されているので、正確には2代目モデルの登場ということだ。初代モデルはひとつのモーターをミッドシップレイアウトする後輪駆動であったが、新型はシャシーの前後に120kWのモーターを搭載したツインモーター仕様へと進化。両モーターを合わせた最高出力は240kW、最大トルクは640Nmと、実に初代の2倍以上のパワーを発揮するという。
一方、ドライブトレーンを構成する重要部品は新型リーフの技術を採用しつつ、大容量のリチウムイオンバッテリーパックは車体中央に搭載、インバーターやモーターは前・後輪上にマウントするなど、重量バランスの適正化を図っている。ツインモーターによる強大なパワーを路面へ伝える四輪駆動システムは新規開発されたもので、VCM(ビークルコントロールモジュール)により、駆動力配分を可変制御するなど、ハイパワーモデルに相応しい進化を遂げている。

エキサイティングな走りはガソリンエンジンに勝るとも劣らず

ワイド&ローなフォルムは初代マシンとの繋がりを感じさせるが、その佇まいはよりアグレッシブなスタイルに生まれ変わっており、フロントには最新日産車のアイコンであるVモーショングリルを備える。ボディは着脱式のフロント、リヤセクションを採用しており、骨格はフルカーボンファイバー製のレーシングモノコック構造となっている。さらに車体各部に軽量部品を使用するなど、徹底した軽量化にも取り組んでおり、大容量バッテリーを搭載しているにも関わらず、車両重量は1220kgに抑えられているという。

こうしたスペックを知ると気になるのがそのパフォーマンスだが、0-100/km加速はわずか3.4秒と、初代より約50%の向上を果たしている。まさにリアルレーシングカーと呼ぶに相応しい性能を手に入れた新型リーフNISMO RCは6台が生産され、世界各国のイベントに展示される予定とのこと。現段階ではレース活動等についてのアナウンスはないが、まずは各種イベントで披露されるであろう走行シーンが目にできることを楽しみに待ちたい。