• TOKYO AUTO SALON 2022
  • 2022年1月17日

【東京オートサロン2022】ワイドボディがド迫力のVARIS 神風YARISは、本気のタイムアタック仕様【チューニングカー部門 最優秀賞 VARIS 神風YARIS】

東京オートサロン2022は、GR86/BRZのカスタムカーが数多く展示され、アフターパーツも続々と登場。より進化したピュアスポーツカーだけに大きな話題を集めていたが、モータースポーツも含め走りを楽しむにはもってこいの素材 […]

東京オートサロン2022は、GR86/BRZのカスタムカーが数多く展示され、アフターパーツも続々と登場。より進化したピュアスポーツカーだけに大きな話題を集めていたが、モータースポーツも含め走りを楽しむにはもってこいの素材といえば、GRヤリスを忘れるわけにはいかない。4WDシステムや3気筒ターボエンジン、高剛性ボディなどに素性の良さを感じているチューナーやアフターパーツメーカーは多く、さまざまなパーツを投入したタイムアタック車両の開発も進んでいる様子だ。

そんな中でひときわ注目を浴びていたのが、「VARIS 神風YARIS(GR YARIS KAMIKAZE Ver)」である。VARISは卓越した技術に裏打ちされたMADE IN JAPANのモノづくりにこだわり、エアロパーツの開発・製造に携わる老舗メーカーだ。SUPER GTやSUPER耐久をはじめ数多くのレースカテゴリーの参戦マシンやタイムアタック車両にパーツを供給し、実戦から得たデータを自社製品にフィードバックすることで高品質と卓越した性能を実現している。

VARISが東京オートサロンでお披露目した「VARIS 神風YARIS」は、タイムアタックに特化したエアロパーツ「神風」シリーズを装着した車両。86、35GT-R、Z34に次ぐ第4弾となるが、幅広タイヤを収め、ダウンフォースを得るための機能的なワイドボディフルキットを開発し、GARAGE G-FORCEのタイムアタック用車両に装着している。

それにしても大きく張り出したフェンダーはインパクト大。前後とも片側50mmワイドになるが、18×11Jの「RAYS VOLK RACING NE24」に295/30R18サイズの「POTENZA RE-12D」という組み合わせのタイヤ・ホイールをきっちり収めている。意表を突かれたのはフロント回り。フルバンパータイプではなく翼端版を備えたフロントディフューザーが取り付けられ、オリジナルデザインを活かしたまとめ方を選択している。とは言え左右への張り出し具合はかなりのもので、タイムアタック車両ならではの凄みを感じた。

また、サイドステップからリアフェンダーにかけてのデザインも秀逸だが、ルーフをすらりと延ばしたようなスポイラーと、その後端に取り付けたGTウイングも見どころ。とくにGTウイングは左右幅1700mmと大型で、ダウンフォースの獲得に大きく貢献する。さらに、フロントとバランスをとるようにリアにもボリュームのあるディフューザーが取り付けられているのも見逃せない。

前後左右どこから見ても大迫力のGR YARISだが、それはタイムを縮めるために開発されたからこその機能美だけでなく、ボディパーツの美しさや存在感、個性にもこだわり続けるVARISの思いが込められているからだろう。メカニズムの開発も進み、圧倒的なタイムを刻む日を心待ちにしたい。