チューニングカーとドレスアップカー、何が違うの？

愛車を自分好みに仕立てていくカスタマイズの世界。クルマをカスタムしていくにも様々な方向性があります。その中でも大きく分かれるのが、チューニングカーとドレスアップカー。それぞれ何が違うのでしょうか？

明確な定義は存在しませんが、カスタムカーの世界へ足を踏み入れたばかりの人のために、同じR35 GT-Rをベースにしたカスタムカーを元に比較してみます。

チューニングカーとは

大雑把に言ってしまうと、パワーを上げたり、サスペンションを交換するなどして、クルマの運動性能を上げる事を目的としたカスタマイズを指します。

クルマのパフォーマンスを上げる軽量化の為に、リアシートを取り外したり、乗り心地が悪くなる事を引き換えにサスペンションを硬くし、コーナーでの安定性を高めたりします。

速さと引き換えに燃費性能や快適性を捨てていく、アスリート的なカスタマイズです。

ドレスアップカーとは

ドレスアップカーとは、バンパーやホイール等を自分好みのデザインの物へ交換したり、LEDなどの電飾パーツを装着する等し、クルマの見た目をカッコ良くするカスタマイズの方向性です。

性能よりもルックス重視ですので、スピードが出ない、ハンドルが切れなくなる、といった事と引き換えに、極低車高にするなどファッション性の側面が強いカスタマイズです。

チューニングとドレスアップカに明確な線引きはあるの？

実際の所、チューニングとドレスアップはかなりクロスオーバーしています。

エアロパーツは本来ダウンフォースを高め、高速走行時の安定性を高めることが目的のモノです。空も飛べそうな巨大なリアウィングは、本来レーシングカーが超高速域で安定して走るためのパーツなのです。低い車高はクルマの重心を下げ、安定してコーナーを曲がる為のカスタマイズ手法です。

チューニングとドレスアップに、明確な線引きはありません。

チューニングカーに乗っている人、皆が皆サーキットで一秒を争う事が好きな訳でもありませんし、ドレスアップカーに乗っている人が運転するのではなくクルマを外から眺める事が好きなだけという訳でもありません。

クルマはあくまで走る道具ですが、それを自分の相棒として、自分流にカスタマイズを施していく理由はたった一つ。皆、クルマが好きだ、という一点だけですよね。

まとめ

チューニングもドレスアップカーも、さらに細分化していくとタイムアタック仕様、最高速仕様、ドラッグレース仕様、VIP系、ミニバン系、スタンス系、ラグジー系など様々なカテゴリーが存在します。そして、様々なジャンルの要素を横断的に取り入れているカスタムカーがほとんどです。

東京オートサロンには様々なジャンルのカスタムカーが展示されます。自分の愛車のカスタム手本として、ジャンルへこだわらず面白そうなブースはドンドン見て回っちゃいましょう！