STI（スバルテクニカインターナショナル）は、モータースポーツ参戦車両の開発･参戦や、パフォーマンスアップパーツ、コンプリートカーなども手がけるスバル傘下の会社だ。実績に裏付けられたネームバリューは絶大で、スバルファンならば特別な感慨をもって語られるブランドである。

そんなSTIとのコラボレーションにより、さらに高められた走行性能と、センスのよい上質な内外装が与えられた最上級グレード“STI Sport”は、現在レヴォーグに設定され大好評だが、これをBRZでも展開しようと東京オートサロンでお披露目されたのが“SUBARU BRZ STI Sport CONCEPT”だ。

ネーミングにCONCEPTが付くように参考出品車として登場したが、そのままショールームに置かれていても何の違和感もないほどの完成度に、早く販売されないかなと心動かされた来場者も多かったに違いない。

さて、その仕様はと言えば、SUBARU BRZ GTをベースに、18インチアルミホイール、STI Sport 専用の内外装パーツを装着。SUBARU BRZ のコンセプトである「Pure Handling Delight（ピュアハンドリングディライト）」をさらに高めている。

また、レヴォーグSTI Sportでも印象だった質感の高いボルドー内装も、オーシャン・シルバー・メタリックの上品なボディカラーによく似合う仕立てだ。

このほか専用アイテムとしては、マットブラック塗装18インチアルミホイールのほか、STI Performance マフラー、STIアンダースポイラー（フロント・サイド・リア）、グロスブラック塗装リアスポイラー、専用バンパーなどが採用されている。

STIが理想とするのは「運転が上手くなるクルマ」だという。それはドライバーの意のままになるクルマに仕立て上げることから生まれる“結果”だが、BRZ STI Sport CONCEPTはこの理想を追い求めつつ、所有することの歓びをも満たす上質さを身につけた大人のスポーツカーといえるかもしれない。