【東京オートサロン2019】こだわりのディタッチャブルハードトップがNDロードスターを変える!?
カフェレーサーなのかなと思ったら、本格モータースポーツ仕様 上品な輝きを放つソウルレッドクリスタルメタリックのボディカラーをまとっているからだろうか。マツダブースに置かれたロードスター ドロップヘッドクーペ コンセプトは […]
カフェレーサーなのかなと思ったら、本格モータースポーツ仕様
上品な輝きを放つソウルレッドクリスタルメタリックのボディカラーをまとっているからだろうか。マツダブースに置かれたロードスター ドロップヘッドクーペ コンセプトは、特徴的なサイドストライプやドアのゼッケンサークルなどが配されているのにもかかわらず、週末にワインディングを気持ちよく走らせるような使い方をイメージした、いわゆる“雰囲気”を楽しむ仕立てなのかと最初は思った。ところが、けん引フックは伊達ではないらしい。もちろんナンバーを付けて公道を走行できるクルマではあるけれど、よりサーキットでパフォーマンスを発揮させる方向に寄せたパーツチョイスが行われているのである。
エクステリア、インテリア、足回りを中心にトータルにカスタム
マツダでは“マツダファン・サーキットトライアル”や“マツダファン・エンデュランス”といったビギナーから楽しめるサーキットイベントをサポートするなど、モータースポーツの裾野を広げる努力を幅広く行っている。ロードスター・パーティレースもその範疇に入るだろうが、そのワンメイク競技車両であるロードスターNR-Aにロードスター ドロップヘッドクーペ コンセプトは近い立ち位置なのかもしれない。
エクステリアはサイドアンダースカートが目立つ程度だが、足回りはCUSCO製をベースに専用チューンを施した車高調が与えられ、ホイール&タイヤはレイズ・ボルクレーシングZE40とPOTENZA RE-71Rという組み合わせ。さらにLSD、クラッチセット、フライホイール、エアクリーナー、強化ブッシュなども投入され、ハイレベルなトータルチューンが施されているのである。
このままの仕様で、ぜひ市販化してほしいNDロードスター進化形
しっかりと方向性を定めた硬派な仕立てが魅力なわけだが、実は投入パーツの主役にはまだ触れていなかった。それはディタッチャブルハードトップである。「そんなのわかっていたよ」と写真をごらんになった方に突っ込まれそうだけれど、最後にじっくり説明したいくらい、その出来が素晴らしい。オープンスポーツが大好物のみなさんにはお叱りを受けるかもしれないが、ハードトップを装着した姿が実にいい。NDロードスターの軽快感を削ぐことなく、精悍さを湛え、しかも流麗なフォルムにとけ込んでいる。そして、このハードトップはカーボン製とすることで重量は15kg。6点でしっかり止めるタイプだからひとりで装着するのは難しいかもしれないが、この軽さは大きな魅力だ。NA、NB時代に用意されたハードトップは30kgほどあったそうだから、これは大きな“進化”に違いない。市販化はほほ間違いないというから、NDロードスター乗りには見逃せないアイテムではないだろうか。