• TOKYO AUTO SALON 2019
  • 2019年1月28日

【東京オートサロン2019】スープラづくしのTOYOTA GAZOO Racing

カモフラージュしていたけれどスープラがやってきた! 1月14日に開幕したデトロイトモーターショーで、ついにトヨタ・スープラがワールドプレミアされた。豊田章男社長の気合いの入ったプレゼンがあったようだけれど、その直前、東京 […]

カモフラージュしていたけれどスープラがやってきた!

1月14日に開幕したデトロイトモーターショーで、ついにトヨタ・スープラがワールドプレミアされた。豊田章男社長の気合いの入ったプレゼンがあったようだけれど、その直前、東京オートサロンに設けられた「TOYOTA GAZOO Racing」のブースでも主役はやっぱりスープラ。

正式発表前だからカモフラージュが施されていたものの注目度は高い。さらに「GR Supra SUPER GT Concept」と呼ばれるレーシングマシンのプロトタイプが横に並べられていたのもトピックだ。

また、この2台のほかにも、JGTCやSUPER GT、エンデュランスレースなどで活躍した70/80スープラをずらりと配し、さらにさらに、向かいのTDRブースでもスーパーGT車両開発用として使用していたスープラを展示。多くの来場者を楽しませてくれたのである。

 

SUPER GTの舞台にスープラが帰ってくる

新旧のスープラがそろい踏みとなったわけだが、最も注目を浴びたのは、もちろんGR Supra SUPER GT Conceptだろう。そのネーミングの通り、スープラがSUPER GTのGT500クラスに帰ってくるのである。

ただし2019年の参戦車両はレクサスLC500のまま。3シーズン毎となる車両規定等の変更が来年行われるので、それに合わせて2020年シーズンからの投入になるという。また新型スープラは、すでにニュルブルクリンクで開催されたVLN耐久選手権最終戦を走っており、SUPER GTを含めモータースポーツシーンでの幅広い活躍が期待されている。

 

トヨタのヤル気が、さらに魅力的なモデルを登場させる!?

さて、2020年の参戦が実現すると、スープラがSUPER GT GT500クラスに復活するのは2006年シーズン以来14年ぶりのこととなる。前述の通り、ブースには往年のマシンも展示されていたのだが、その中にJGTC、SUPER GT参戦車両ではないスープラが一台…… スープラ HV-Rだ。

480馬力を発揮する4.5リッターV8エンジンにトランスアクスル化した6速ミッションを組み合わせて搭載。これに加えて、モーターをトランスアクスルの前にレイアウトし、さらにインホイールモーターをフロント左右のブレーキローター裏にセットしたハイブリッドマシンなのである。’07年には十勝24時間レースに参戦し、ぶっちぎりで優勝。THS-Rと呼ばれるレーシングハイブリッドシステムの始祖と言える、歴史に残るマシンだ。

ブースにはこのほかにも気になるクルマが目白押しだったが、GAZOO Racing Company プレジデントの友山茂樹氏は、国内ラリーなどでそのパフォーマンスをいかんなく発揮できる4WDマシンの登場についてトークショーなどで触れていた。詳細については明かさなかったものの、WRX STIのような戦闘力のあるマシンが、いずれトヨタからでてくるということのようだ。トヨタのモータースポーツへの取り組みの本気度は、スープラだけでなくこんなところからも感じ取れたのである。