スポーツ性能を磨き上げた、走りも楽しめるSUV

ほどよくローダウンされたボディ、効果的にブラックアウトされたディテール処理を見ると、素直にカッコいいと感じるし、フォレスターにはやっぱりスポーティな装いが似合うと思った。昨年、5代目モデルへと進化を遂げたフォレスターは、e-BOXERと呼ばれるハイブリッド仕様が加わる一方で、長年にわたりスポーツグレードの象徴であったターボモデルがなくなった。オンロードでの優れた走行性能もフォレスターの魅力と感じていたファンにとって、“走り”への拘りを強く感じるスポーツコンセプトは、きっと待望の1台に違いない。

ベースとなったのはe-BOXERを搭載するアドバンスで、その先進的な走りにSTIが磨きをかけたという。公表されている目立ったカスタマイズは19インチアルミホイールの装着、ブレーキにブレンボ製モノブロック対向6ポットキャリパーを採用、そしてローダウン化という程度。とはいえ、いずれもオンロードでのパフォーマンス向上を狙ったセレクトであるのは間違いないし、各部に配された“STI”のロゴを見れば、これからのカスタマイズパーツ展開にも期待が高まる。

STI流コーディネートで内外装の凛々しさをアップ

足回りのグレードアップとともに目を引いたのは、ファイターグレーと名づけられたブルーグレーメタリックのボディカラーを中心としたコーディネートだ。ブラックアウトされたハニカム形状のフロントグリル、凛々しさを際立たせるエクステリアパーツ、そして各部に配されたイエローのアクセントがスポーティさ感じさせる。

また、モノトーンでまとめられたインテリアにも、ワンポイントとしてイエローを用いるなど、ディテールの演出にも思わずニヤリとしてしまった。オフィシャルな情報としては“参考出品車”という扱いだが、これまでもさまざまな形でコンセプトモデルやパーツを市販化してきたスバルとSTIだから、きっと嬉しい続報があるに違いない。