【あ行】今さら聞けない！チューニングカー用語辞典

正しく意味を言えますか？今さら知らないと言いづらい、チューニングカー用語の辞典。あ行。

オイルクーラー

オイルクーラーとは、エンジンオイルの温度上昇を抑えるパーツ。

極度の油温上昇はエンジンに致命的なダメージを与える原因になりますが、それを未然に防ぎます。ハードなエンジンチューンやサーキットでの連続走行にはぜひ装着したいパーツです。

また、エンジンオイルだけでなく、パワステオイルやミッションオイル、デフオイルに対してもオイルクーラーを装着することがあります。

オーバーシュートとは、ブースト圧が一瞬だけ設定値よりも上がる現象のこと。

たとえば設定ブースト圧が1.0kg/cm2でも、高いギヤでフル加速をしている高負荷時など、瞬間的に1.1～1.2kg/cm2までブースト圧が上昇することがあります。その現象のことをオーバーシュートと言います。

オーバーホールとは、エンジンやミッション、デフなどの機械部品を分解して汚れを取り、消耗している部品を交換し、調整するべきところを調整し直して、再び組み立てること。

つまり、新品と同じ状態に戻す作業のことをオーバーホールと言います。機械部品を長く使っていれば、いずれは必要になってくる作業です。

オーバーレブとは、エンジンの許容回転数(レブリミット)を超える領域まで回してしまうこと。車速が下がらないうちに無理なシフトダウンをすると起こりやすい現象です。

フル加速中、2速から3速にシフトアップするつもりが1速に入れてしまった…というような状況では、バルブがジャンプしてピストンに当たり、一瞬にしてエンジンを壊してしまうこともあります。

オールペンとは、オールペイントの略称で、ボディの色を全部塗り替えてしまうこと。外から見えるところだけ塗り直す、前後バンパーやドアをはずして塗り直す、ウインドやエンジンをはずして塗り直す…など、方法はたくさんあります。

オープンデッキとは、シリンダーブロックの構造の一種。

ブロック上面にウォータージャケット(冷却水通路)の穴がそのまま大きく開いているブロックのことを指します。製造方法がシンプルで冷却性能に優れますが、剛性面でやや不利になるため、ハードチューンの際はピン補強やセメント補強などを行なうことがあります。

オーバーラップとは、吸気バルブと排気バルブが両方とも開いている時間のこと。エンジン特性を左右する要素のひとつで、一般的にはオーバーラップが大きいと高回転高出力型になりますが、低速トルクが細くなったり、アイドリングが安定しなくなったりしがちです。

また、低回転域で燃費が悪化し、排気ガス中の有害成分が増える傾向もあります。オーバーラップはバルブタイミング(バルタイ)を調整することで変化させます。

オープンデフとは、差動制限機構を持たないデフ(デファレンシャルギヤ)で、多くの純正デフがこの形式。スムーズにコーナリングできるのはデフが内輪差を吸収してくれるからですが、片輪が空転し始めると反対側のタイヤに駆動力が伝わらず、クルマが前に進まなくなってしまいます。