【東京オートサロン2019】ジムニー超絶リフトアップ仕様とR31ドリフト仕様3号機
なんとタイヤまでワンオフ製作! 会場内に新型ジムニーのカスタム仕様が並ぶことは予想されていたが、こんなブッ飛んだのが、しかもジムニー専門店以外から出展されるとは誰が想像しただろうか? その情報は搬入日前日まで一切公開され […]
なんとタイヤまでワンオフ製作!
会場内に新型ジムニーのカスタム仕様が並ぶことは予想されていたが、こんなブッ飛んだのが、しかもジムニー専門店以外から出展されるとは誰が想像しただろうか? その情報は搬入日前日まで一切公開されなかったため、いろんな意味で“超サプライズ”だったに違いない。
製作したのはR31スカイライン専門店のR31ハウス。「なぜR31ハウスがジムニーを?」という疑問があるだろうけど、その理由は2つ。ひとつは同社がオリジナルシャシーを展開する電動RCでモンスタージムニー(リフトアップ仕様)をつくるにあたってのプロモーション、もうひとつは「電動RCと同じような実車があったら面白いんでない?」という代表柴田氏のノリである。
とはいえ、つくりは超本格的。純正フレームにボルトオンできるアンダーフレームを製作し、16インチ(約40cm)ものリフトアップを実現すべく、サスペンションユニットやラテラルロッド、ステアリングロッド、プロペラシャフトなどをワンオフ製作。さらに、電動RCのフォルムに限りなく近づけるため、中国のメーカーで幅60cm超、直径1mオーバーの専用タイヤまでつくってしまったというから驚くしかない。
ちなみに、タイヤ&ホイール1本あたりの重さはなんと200kg!! とのことで、現状パワステが完全に負けていてステアリングが切れないという。しかし、エンジン換装を含め、この仕様のまま走行可能な状態に仕上げるというから、今後もその動きには注目するしかない。
RB30改3.4ℓ仕様で1000psを狙う!!
ドリフトラジコンの世界で2度の世界チャンピオンを獲得した23歳の蕎麦切広大(そばぎり こうだい)をドライバーとして迎え、2019年シーズンはD1ライツ、ドリフトキングダム、フォーミュラDへの参戦を予定しているR31ハウス。その参戦マシンの全貌が明らかになった。
エンジンはRB30用シリンダーブロックを使った3.4ℓ仕様。シリンダーヘッドにはRB26用が組み合わされ、ギャレット製GTX4088タービンをセットする。目標パワーは1000psだ。
面白いのはトヨタのV8エンジン、1UR-FE用の電子制御スロットルを流用していること。これをモーテックECUによるフルコン制御とすることで、トラクションコントロール機能なども盛り込む。
また、不要なハーネスを間引き、必要なハーネスをまとめたワイヤータック仕様のため、エンジンルームには配線を見つけられず、その眺めも非常にスッキリ。つくりはチューニングカーというよりも、完全にレーシングマシンだ。
ミッションはドリフトマシンでの装着率が高まりつつあるGフォース製4速MTを搭載。リヤサスペンションはノーマルのセミトレーリング式ながら、ストローク時のキャンバー変化を最小限に抑えるようアーム類が全面的に見直されている。